ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > そのステッカーは、なぜ「赤い」のか?
あけましておめでとうございます。本年も「安心豆知識」をどうぞよろしくお願いいたします。
今回のコラムでは、本日1月6日「色の日」にちなんで色、特に「赤い色」について「色々」考えてみたいと思います。
・神社仏閣に多い色合い
年初に、神社仏閣などにお参りに行かれた方も多いかと思いますが、お参りされた際に印象に残った色をよく思い出してみてください。建物そのものや、鳥居や塔などの象徴的なモニュメントが「赤(朱)」で塗られていたり、境内などで入手する縁起物に赤いワンポイントが入っていたりすることから「赤」を思い出される方も多いのではないでしょうか。
・「赤い色」には魔を退散させる不思議な力がある?
昔から、日本では「赤い色」には「魔」を退散させる不思議な力があると認識されていました。これが、古くからある神社仏閣や古代の宮殿などが、よくこの色で塗られている理由です。赤に魔を退散させる力があるという認識は、赤く塗られた木材が、朽ちにくかったところから来ているといわれています。
当時の建物で使われた赤(朱)の顔料の主原料に、水銀の化合物が多く含まれており、それが木材の防腐剤として働いていたというのが、科学的な観点からの種明かしなのですが、当時としては「赤く塗った木材」が長持ちするということは実に不思議な現象だったのでしょう。当時の人々が、「赤い色」に「魔を退散させる不思議な力」があると考えたのはごく自然な成りゆきだったものと思います。
・日本では「赤」は特別な色
このようなことから、日本では「赤い色」が災厄を防ぐ色と見なされるようになり、木造の建物に限らず「おめでたい色」として、多くの縁起物がこの色で塗られるようになったものと考えられます。
日本の子どもたちは、絵を描くときに太陽を赤い色で塗ることが多いですよね。太陽を赤い色とするのは、子どもたちに限らず日本人によく見られる絵画表現で、「お日様」を神聖視する日本文化の特徴なのだそうです。日本では、朝日で赤く照らされた富士山「赤富士」も、縁起が良いことの象徴としています。これらからも、日本文化の持つ「赤い色」に対する特別な感覚が理解できるかと思います。
・生物にとっては警告色でもある「赤」
一方、古今東西を問わず、赤は「警告」を表すメッセージ色でもあります。これは「血」や「炎」の色からの連想からという理解もできますが、「赤が警告を表すメッセージ」であるのは、知性や文化を持つヒトに限りません。広く生物界全般で「赤」は警告色として知られています。実際、赤い色は、毒をもった生物によく見られ、自分に害を及ぼす捕食者などの他の生物に対する警告の役割を果たしている例が多くあります。
・そのデザインの意図
さて、ここでセコムのステッカーについて考えてみます。ご存じのようにセコムのステッカーは、「赤い色」を基調にし、そこにセコムのロゴマークが入ったデザインで構成されています。ここまでの説明で、もうお分かりかと思いますが、この赤を基調とするデザインは、決して意匠上だけの理由で決められている訳ではありません。日本で初めてオンラインセキュリティシステムを開発したセコムのステッカーの「赤い色」は、「魔を退散させる力」の象徴、また悪意ある人間に対しては「警告を表すメッセージ」としての役割も果たす「意図的なデザイン」によるものであることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
本コラムでは、今年もさまざまな「安心豆知識」を提供していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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