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今日は3月11日。東日本大震災の発生から8年の歳月が流れました。
この震災で被災されたすべての方々に心からお見舞い申し上げます。
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・いま一度、「セキュリティ」とは?
「"信頼される安心を、社会へ。"セコムのコーポレートメッセージです。"安心"と呼ばれる無形のものが、私たちがつつがない日々を送る上で欠くことのできない要件となってきています。それだけ私たちが"不安"を感じる機会が多くなっているということでしょう。」
2008年秋に、この言葉ではじめ、10年以上に渡って続けてきた本コラム「安心豆知識」も、今回で一旦更新を終了させていただくこととなりました。今回は、その節目にあたり、改めて私たち一人ひとりのセキュリティについて考えてみたいと思います。本コラムで何回も触れたように、筆者は広い意味でのセキュリティを「(家庭を含む)ある組織のオペレーションが、あらかじめのプラン通りに進み、理由によらず、それが妨げられないこと」と考えています。そして、セキュリティ対策によって、最終的に守らなければならない対象とは「その組織のオペレーション」です。「家庭の平穏な日々や、会社の業務などのオペレーションが、起こるかもしれないさまざまな出来事に影響されずに続くこと」こそが、セキュリティだということです。
・不安、安心、そして幸せとは
そのオペレーションが、何らかの要因で立ち行かなくなるのではないかと感じたとき、私たちの心には「不安」と呼ばれる感情が立ち現れてきます。世の中で回るオペレーションの種類や性質は千差万別です。さらには、時代や文化背景によって大きく変化するという特質もあります。そのため、オペレーションの正体を捕まえるのは難しいと思ってしまいますが、その姿が、多種多様で、千変万化であるのは、あくまでもその見かけの姿でしかありません。
家庭や会社などの種類によらず、あらゆる「組織」は「関係する各個人一人ひとりが感じる"心地良さ"を大きくし、逆に"心地悪さ"を小さくする」ために存在しています。私たちは、その「心地良さ」を定常的に感じられる状況を「幸せ」、「幸福」と呼んでいるのです。組織の活動(オペレーション)によって追究されるものが幸せで、「そのオペレーションが乱されるのでは」という感覚が不安ならば、「不安の無い(少ない)状態」は、私たちが「幸せ」を感じるために必須の要件だと言っても過言ではありません。
・信頼される安心を、社会へ。
セコムはこれからも「信頼される安心を、社会へ。」という言葉を旗印に、「あんしんプラットフォーム」の構築を目指した様々な活動を展開していきます。「多くの人々に幸せをもたらしたい」という想いがあるからです。そして、その研究部署にいる私たちも、より多くの人に「心地良さ」、そしてその集大成である幸福をお届けするために、研究という日々の活動(オペレーション)を行い、セコムという企業体を介して、その成果を皆さんにお届けし、皆さん一人ひとりの幸せのお手伝いをすることができればと考えています。
これまで「安心豆知識」をご愛読いただきどうもありがとうございました。10年以上の期間にわたる連載で「セキュリティ」に関する私たちが考えている多くのことを紹介することができました。執筆を続けることで、筆者自身も「セキュリティ」に関して改めて考えることができました。本連載の内容が、読者の皆さんの「日々の平穏な生活」(オペレーション)のために、多少なりとも参考になれば幸いです。
これからも私たちは、多くの人が安心して生活や仕事ができるように、セキュリティに関する研究と、その内容を広く知らしめる啓発活動を積極的に展開してまいります。
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