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・火災の際に防火扉が閉まらなかった
先日、防火扉が閉まらなかったことが要因の一つになり、多くの方が命を落とした痛ましい火災がありました。防火扉が建築基準法に基づく設備であり、消防法の対象ではなかったことから、消防の査察や設備業者による設備の点検を受けずにきてしまっていたとのことでした。
・設備や機器にはメンテが必要
過去のコラムでも触れましたが、世に存在する、設備や機器、建物など、「人が意図して作ったモノ」は、それが作られた瞬間から、物理学の法則にもなっている「自然の理」に従って、どんどん朽ちる方向に変化し出します。世の中で「動き続けている」すべての設備や機器などは、点検に始まり補修、修理、部品交換などの一連のメンテナンス(以後、メンテ)を受け、その機能を維持し続けており、これには例外はありません。
メンテは、新しい機能が実現したり、これまでできなかったことができるようになるのではなく、ただ昨日まで無事機能していたものを、明日も無事動くようにするという、いわば「当たり前」を維持するための仕事です。そのため、地味な仕事であり、世間から注目されることは多くありません。個人が生活するうえでも、メンテは、ついつい後回しになりがちです。皆さんも、家のエアコンの効きが悪くなる、水周りの流れが悪くなるなどの不具合が生じて、初めてメンテを考えるのではないでしょうか。
しかし、「人が意図して作ったモノ」がその機能を維持し続ける状態であるためには、メンテは必要不可欠なモノです。公共交通機関や、電力や水道、エレベーターや業務用の冷蔵倉庫など、止まると困る世の中のシステムでは、不具合が生じる前に必ず定期的に点検を行い、部品の損耗などの不具合の芽を見つけて、その段階で対応するというメンテが行われています。
・複数の不具合が事故につながる
今回の火災では、防火扉の不具合に加え、業務に使っていた電熱機器の不具合があったことが報道されています。また、コンセントにホコリが溜まり、それが原因となったショート(トラッキング)が起こった可能性も指摘されています。一つの不具合だけであれば、必ずしも事故につながらない場合でも、複数の不具合が重なることで、大きな事故につながることがあります。今回の火災でも、適切な点検が行われ、不具合を取り除くメンテが行われていたら・・・と思わずにはいられません。
・広い意味のセキュリティ対策としての点検を
「あるオペレーションが、あらかじめのプラン通りに進み、理由によらずそれが妨げられないこと」が広い意味でのセキュリティです。その意味で、身の回りの機器や設備のメンテは「広い意味でのセキュリティ対策」に当たります。
セコムでは、目に見える日々の防犯や防火、防災などの活動を行うだけでなく、「広い意味でのセキュリティ対策」として、建物のメンテを行うサービスも提供しています。建物などのメンテを行う専門部隊がおり、日々、建物などの施設で行われているオペレーションをつつがなく続けられるようにする点検など、社会のインフラを守る活動を展開しているのです。
今回、報道された火災は「電気火災」というカテゴリーに分類されます。実際、世の中では、「電気」が原因の火災が多く発生しています。皆さんも、自らの日々のセキュリティ対策として、住警器(住宅用火災警報器)や、家電品の電源コード周りの点検をぜひ行ってみてください。
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