こんにちは、セコムの倉井(くらい)です。
要介護になった親との関わりが増えると、「どうしてそんなことにこだわるの?」「せっかくやったのに、また文句...」と、親の言動にイライラすることもあるでしょう。
自分をすり減らさず、親の「わがまま」と無理なく付き合っていく方法をまとめます。
●その「こだわり」、自分にもあるかもしれません
「これは食べたくない」
「その服じゃなくて、あっちを出して」
「いつもの店で買ってきて」
「そこに置かないで」
介護する側からすれば、「そこまでこだわらなくても」と思うこともあるでしょう。
忙しいなかで対応しているのに、あれこれ注文をつけられれば、誰だって腹が立つものです。
でも考えてみれば、私たちにも日々の暮らしのなかに、たくさんの「こうしたい」があります。
焼き鳥なら塩がいい、いやタレがいい。
目玉焼きには醤油、ソースはいや。
洗濯物の干し方はこうしたい、たたみ方はこうしたい。
いつものシャンプー以外、使いたくない。
誰にも気をつかわず、好きなドラマを見ながらダラダラ過ごしたい。
誰だって、これくらいのレベルのこだわりはあるものです。
ただ、私たちは自分でそれらをかなえることができるし、妥協もできます。状況に応じて人に合わせて、がまんもできます。わざわざ主張しないから「わがまま」とは言われないだけ。
ところが介護が必要になると、食事や買い物、入浴、外出、着替えなど、これまで自分でかなえてきた些細な「こだわり」も人の手を借りなくてはなりません。
「こうしたい」と思うたびに誰かに頼まなければならない。
頼んでも、自分の理想とは少し違うこともある。
そんな毎日が続いたら、どう感じるでしょうか。
思うようにならないいら立ちが強い言葉になってしまうこともあるでしょう。
●気持ちを想像することと、要求に応えることは別
「親の気持ちを考えて、わがままを聞いてあげましょう」という話ではありません。
無理なことは断って構いませんし、傷つくことを言われたら腹も立ちます。
介護する人とされる人は対等。
どちらか一方ががまんし続ける関係では、介護する側の身が持ちません。
大切なのは、「なぜこんな細かいことを言うのだろう」と考えてみること。
「自分で好きなようにできないのが、いやなのかもしれない」
「自分で決められることが少なくなってきた中でも、これは決められる事柄の一つなんだろうな」
想像することで受け止め方を少し変えられるはずです。
想像して相手の気持ちを少し理解すること。
そのうえで要求を「受け入れられる」「受け入れられない」を考えてみてください。
「気持ちはわかる。でも、今それはできない」と線を引いてもいいです。
●「まともに受け止めすぎない」ことも自分を守る方法
相手の本当の気持ちは、相手にしかわかりません。
理解できないこともあれば、どうしてもいやだと思うことだってあるでしょう。
流せることは流して、無理なことには線を引く。
そんなふうに、相手と自分の間に少し距離をつくることも、介護を続けていくためには大切です。
どこまで応えるのか、何ならできるのか、何はしないのか。
それを決めるのは、介護するあなた自身です。
無理をしすぎず、自分にとって心地よく付き合える距離を探してみてくださいね。
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2026.10.27







