A:介護の負担を完全に公平にするのは難しいもの。
「きょうだいにもわかってもらう」と考えるのをやめると、少し楽になります。
「なんで自分ばかり...」という怒りを感じるのは当然です。
時間やお金、体力をどれだけ削っているか、そして、目に見えない「名もなき介護」がどれだけ大変かは、介護をしていない側にはなかなか伝わりません。
立場や生活が違うきょうだいと「負担を公平にする」のはほぼ不可能です。
察してくれない相手に期待してイライラし続けるのは、介護以上に心が削られます。
不公平さをゼロにするのは諦めて、「不満を減らすための割り切り」にシフトしてみませんか?
まずは、自分が抱えている介護の負担を一度書き出して整理してみましょう。
日常の介助や見守りだけではなく、病院や各種手続きの付き添い、介護関連の人付き合い、交通費や日用品などの出費、頻繁にかかってくる電話の対応、そして、あなた自身が我慢してきた楽しみや予定など、できるだけ具体的に書き出すことが大切です。その際は、感情的にならず、事実や気持ちを整理して書き出すことがポイントです。
「負担の正体」を細分化してみると、きょうだいに頼めることや、介護サービスなどの専門職プロ(介護サービス)に任せられるものも見えてきます。
「もっと協力してほしい!」ではなく、「動けないのであれば、その分ここを負担して」と具体的に切り出してみる。
負担してもらうのは代わりに動いてもらうのか、掛かっている費用を負担してもらうのか、あなたが費やしている時間やお金、体力で考えてみてください。
すべてを自分一人で抱え込みすぎない介護のカタチを探してみてくださいね。
【こたえたのは、】
倉井 千恵(くらい ちえ)
・セコム医療システム株式会社 課長
・看護師
・ケアマネジャー
・臨床倫理認定士
プロフィール、取材依頼は「こちら」
2026.09.24







