強盗から自宅を守る防犯対策
▼ 強盗を自宅に入れないための対策
強引な手口で侵入してくる強盗に対して、一般的な対策では突破される可能性があります。
自宅の防犯対策を強化するためには、開口部の防犯性能を強化することが重要です。以下の対策を行っていただき、少しでも侵入に時間をかせぐことができるようにしてください。
・防犯ガラス、防犯フィルムの導入
侵入口として狙われやすいのが窓ガラス。
防犯フィルムを貼る際は、一部ではなく全面に貼る必要があります。
部分的にしか貼られていない場合、貼っていない箇所からガラスを割って侵入されるリスクがあります。
・人目につかない開口部に注意
勝手口や道路に面していない窓やドアは特に狙われやすい場所。
見えないからこそ、補助錠を追加するなどの対策が求められます。
勝手口の明かり取りの窓ガラスは脆弱な場合もあるので、防犯フィルムを貼るなど検討してください。
・補助錠、サブロックを活用
市販の補助錠を設置するのも、窓やドアの有効な防犯対策のひとつ。
窓ガラスにサブロックがついている場合は、クレセント錠とあわせて施錠しましょう。
手段を選ばず強引に侵入してくる強盗は空き巣とはことなります。
身を守るための時間をかせぐことが重要です。
侵入経路になりやすい開口部の防犯性能を見直し、補強しましょう。
▼ 強盗に入られた場合の防犯行動
ガラスが割れる音など異変を感じたら、様子を見に行くのではなく即座に避難しましょう。
侵入してきた強盗への防犯行動は「逃げる」と「通報」です。
逃げることを最優先し、身の安全を確保したうえで、警察に通報してください。
直接対峙したり、抵抗したりすることはとても危険です。
外へ逃げられない場合には、強盗が入れないような部屋に避難する必要があります。
鍵がかかる内開きのドアの部屋で、ドアを押さえられるベッドなどの重い家具がある部屋が適しています。
屋外や安全な部屋に避難してから、警察に通報してください。
迅速な対応が自分や家族の安全を守ります。
▼ 強盗への「リスクコントロール」と「クライシスマネジメント」
強盗に自宅に侵入されるまでの時間をかせぐ「リスクコントロール」と、万が一強盗に入られた場合の「クライシスマネジメント」の両面から対策することが重要です。
まずは、施錠を習慣化して徹底すること。
在宅中でも確実に鍵をかける習慣を、家族全員で徹底してください。
さらに「もし強盗に入られたら」をイメージし、逃げる経路や避難する部屋を決めておきましょう。安全な部屋には通報手段となる電話の子機を準備しておくと安心です。電話がない場合はスマートフォンを持って逃げることを想定しておきましょう。
緊急時にスマートフォンが通報の命綱となるかもしれません。
電源が切れないようモバイルバッテリーや充電コードを用意しておくと安心です。
あまり考えたくはありませんが、強盗被害にあう可能性を否定できない今、家族で強盗へのシミュレーションをしておくことは大切なこと。いざというとき落ち着いて行動できるはずです。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
■窓の防犯を強化する「SECOMあんしんガラスシリーズ」
セコムがつくった、オリジナルの防犯合わせガラスです。2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んだ「合わせガラス」は、衝撃や打撃に対する耐貫通性に優れ、破損しにくく、さらに特殊フィルムとガラスとの強固な接着により、万一破損した場合も破片が飛散しにくいという特長があります。ご提案からガラス交換まで、セコムが一貫し責任を持って対応するので安心です。
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