防犯 2024年07月19日

警視庁がリフォーム詐欺に注意喚起

不要な修理工事で費用をだまし取る「リフォーム詐欺」の被害が急増しています。
その実態と対策について、警視庁に話を伺いました。

▼ 悪質リフォーム業者の典型的な手口
屋根等の悪質リフォーム業者による被害相談が相次いでいることを受け、警視庁でも注意を呼びかけています。
悪質リフォーム業者の手口は、家庭を訪問して言葉巧みに点検を申し出て、不必要あるいは法外な価格のリフォーム工事などの契約を取るもの。

・無料で屋根の点検を実施する
・壊れた屋根も応急処置ならできる


突然やってきた業者にこのような言葉をかけられたときは要注意。
悪質業者のなかには、その場で屋根に登ろうとすることもありますが、きっぱり断りましょう。

居住者には点検が終わるまで屋根が見えない場所で待機させようとし、業者自ら屋根を破損するケースが確認されています。
実際に屋根に登らせてしまうと、業者自らが破損させたのか、それとも以前から破損していたのかを判断するのは困難。

破損部位の写真を撮影して居住者に見せ、「このままでは雨漏りする」「板金が風で飛ばされて通行人にあたると大変なことになる」などと不安をあおって補修工事をさせようとする事例もあります。

突然やってきた業者を屋根に登らせないことが重要です。

▼ 悪質リフォーム業者の見極めるには?
会社名や訪問者の名前だけで、悪質リフォーム業者かどうかを見極めるのは難しいと言えます。
しかし、悪質リフォーム業者は甘言や不安をあおる言葉で、点検や修理の承諾を引き出そうとする特徴があります。

「今なら無料で点検しますよ」
「近くの工事現場からお宅の屋根が壊れているのが見えました」


このような言葉をかけられたときは、悪質リフォーム業者である可能性が否定できません。

また訪問の際に乗ってきた車両も確認してみてください。
屋根修理をおこなっている通常の業者が使用する車両は、トラックやバンのような貨物自動車であることが多いです。
悪質リフォーム業者の車両として、ルーフキャリアを取り付けてはしごを積載しただけの普通自動車を使用していた事例が確認されています。


▼ 悪質リフォーム業者による被害にあわないために
悪質リフォーム業者が突然家にやってくる可能性は誰にでもあります。
悪質リフォーム業者の営業方法として、数名の契約担当の下にいる多数の営業担当が、担当地区で手あたりしだいに一戸建てを訪問していた事例が確認されています。

担当地区ごとに訪問の目標件数を設定しており、とにかく多くの家を訪問し、ターゲットとなる相手を狙っているようです。

「たまたま破損しているのを見つけた」
「無料で点検する」
「うちなら安く修理できる」


などと親切を装って近づいてくるのが悪質リフォーム業者の手口。

悪質業者に屋根に登らせてしまったらウソを見破るのはとても難しいことです。
まずはこうした手口が多数発生していることを知り、いざ悪質リフォーム業者が訪問してきたときに備えて心構えをしておくことが大切。

直接対面せずにきっぱり断ることが有効です。
「警察から注意喚起を受けている」と伝えてください。



▼ もしかしてリフォーム詐欺?困ったときの相談窓口
<一般的な防犯対策や対応策を知りたいとき>
・最寄りの警察署
・警察相談専用電話#9110
※発信地を管轄する各都道府県警察本部の総合窓口につながります。相談内容に応じて相談窓口等を案内いただけます。

<すでに契約してしまったとき>
・消費者ホットライン 188
※住まいの近くにある消費生活相談窓口につながります。

リフォームを検討している場合は、「住まいるダイヤル(0570-016-100)」(国土交通大臣から指定を受けた(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター)に相談したり、「住宅リフォーム事業者団体登録制度」を活用したりすることが可能です。

「住宅リフォーム事業者団体登録制度」について、詳しくはこちらをご確認ください。
お近くのリフォーム業者を検索することも可能です。

警視庁ではチラシやYouTubeで注意喚起をされています。ぜひこちらもご確認ください。

●チラシ
飛び込み営業にご注意
自宅の屋根に登らせないで
飛び込み営業にご注意
自宅の屋根に登らせないで

屋根の点検をはじめとする飛び込み営業にご注意!
(表面)・屋根の点検トラブル急増中!自宅の屋根に登らせないで!
(裏面)(PDF形式:1,394KB)

●YouTube動画
屋根の飛び込み営業にご注意
飛び込み営業にご注意


(参考)
警視庁ホームページ「点検商法


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※本原稿は警視庁のご協力のもと作成しています

<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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