ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 仮設照明のリスク
先日、文化イベントの展示物をライトアップするための仮設照明から出火した火災で、小さなお子さんが亡くなる痛ましい事故がありました。過去、本コラムで文化祭における仮設照明などからの出火リスクに触れたことがありますが、残念ながら、その懸念が現実になってしまいました。
照明器具を常設するにあたっては様々な規制があり、資格を持たない人間は設置することができません。一方、仮設の照明器具は、常設の照明と異なり、規制がゆるく誰もが設置できます。そして、誰もが設置できるがゆえに、火災発生リスクに無頓着になりがちなのです。
12月に入り、街にはクリスマスのイルミネーションが輝くようになっています。ホームセンターなどでも、イルミネーション用に仮設で設置するさまざまな照明器具が、一般の人向けに売り出されています。実際に、点滅するイルミネーションやライトアップなどを、商業地に留まらず住宅街においてもよく見かけるようになりました。
これからの季節、仮設の照明によるイルミネーションを楽しむ機会が一年で一番多くなります。照明器具を仮設で設置する際には、漏電などによって出火原因になりやすい電気配線の扱い、および熱を持つ照明器具周りに燃えるモノがないかについて十分に気をつけるようにしてください。私たちは、日本で最初の高層ビル火災が、仮設の照明器具であるクリスマスイルミネーションから出火したものであることも忘れてはならないのです。
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