ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 近い将来、○○台のテレビが見られなくなる
・今まで使っていたテレビが一斉に見られなくなった
4年前の2011年7月、日本全国のほとんどの場所で、それまで放送局から送信されていたテレビの電波が一斉に止まり、テレビが見られなくなりました。アナログ方式によるテレビ放送の終了です。この時、それまで使っていたテレビが見られなくなり、見られなくなってから、あわててデジタル方式のテレビを見られるように奔走した人も少なくないと聞いています。
・移行措置としてとられた施策
このアナログ方式のテレビ放送の終了、そしてデジタル方式の切り替えに伴い、とられていた移行措置があります。各ケーブルテレビ(CATV)局による「デジアナ変換」サービスです。デジアナ変換サービスは、放送されているデジタル方式の地上波テレビの電波を各CATV局が、それまで使っていたテレビで見ることの出来るアナログ方式の電波に変換して、ケーブルテレビのアンテナ線を介して配信するサービスで、電波行政を司る総務省から打ち出された放送方式変換に伴う移行措置でした。
この「デジアナ変換」によるCATV局からのアナログ電波ですが、この3月の移行期間の満了に伴って、送信が終了される予定となっています。ケーブルテレビのアンテナ線をつなぐことで、これまで問題なく使えていた「アナログ方式のテレビ」が使えなくなるということです。
・テレビ画面の片隅に注目
ケーブルテレビの受信契約を行わなくても、CATV局を経由した一般のテレビ放送の電波が送られていることは、ビルやマンション、アパートなどでは、送られていることも多くあります。そこでは、一般の放送がデジタル方式に切り替わった後でも、それまで使っていたアナログ方式のテレビが問題なく使えているため、自分がCATV局からのデジアナ変換された電波で、テレビを見ていることに気づいていない方もいるようです。
これに対して、各CATV局では、テレビ画面の片隅を使って「デジアナ変換」サービスの終了を周知し、視聴者に対してデジタル方式テレビ電波への対応を呼び掛けています。
・悪意の人間が家に上がり込む口実に
このCATV局のデジアナ変換サービス終了をきっかけとして、それに伴う悪質商法や詐欺が予想されます。例えば、「テレビが見られなくなるのでアンテナ線の点検や工事などが必要」などの理由で、工事や機器の費用を請求したり、それを口実に家に上がりこんでテレビ周辺ではないところの架空の不具合の改修工事などを持ちかけたりするケースが考えられます。これらの悪質商法は、「無料点検です」といったセリフなどで、相手を信用させるところからスタートすることもあるため、十分に注意する必要があります。
・画面の表示を確認して対応を
デジアナ変換された電波でテレビを見ている場合、普通は画面にその旨表示されています。もしお使いのテレビにその表示がある場合、近い将来、そのテレビは見られなくなります。悪徳商法や詐欺につけいるスキを与えないためにも、デジアナ変換サービスの終了前に、ご自身でデジタル放送対応を行うようにしてください。
・○○軒の世帯が対象に
今月終了するCATV局の「デジアナ変換」サービスを利用している家庭は、全国で約500万世帯に及んでいるとの推計があります。すなわち、少なくとも500万台のテレビで、何らかの対応をする必要があるということです。詐欺や悪徳商法は、世の中の動きに呼応する形で、新しい手口を開発し、人々に取り入ろうとします。「デジアナ変換」サービスの終了を口実とした詐欺や悪徳商法にぜひお気をつけください。
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