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スポーツ庁と子ども達への安全教育

・2020年、そして超高齢社会を見据えた行政の動き
 スポーツ振興などの施策を総合的に推進するために、文部科学省の外局としてスポーツ庁を設置する動きがあります。競技水準の向上、健康増進のための体を動かす機会の確保、関係する行政機関の調整などを担当するとし、本年10月の設立を目指す旨が報道されていたため、目にされた方も多いかと思います。5年後の2020年、そして日本が迎える超高齢社会を見越し、スポーツの振興、そして体を動かすことによる国民の健康増進に力を入れていこうとする行政の意志の表れかと思います。

・スポーツ庁の設立は子ども達の安全にも関係する?
 現在の、国全体のスポーツ行政を担当するところは、文部科学省のスポーツ・青少年局ですが、近い将来、スポーツ庁が発足すると、この部局が発展的に改組されることが予想されます。

 実は、文部科学省のスポーツ・青少年局は、学校教育における子ども達の安全、そして安全教育を担当する部署でもあります。実際、子ども達への安全教育のあり方を検討し、答申を行う中央教育審議会の学校安全部会も、この部署が管轄して開催され、さまざまな議論がなされています。

・学校における子ども達への安全教育の実情
 時代の変遷と共に、新たなリスクが増えている昨今、子ども達への安全教育の必要性について異議のある人はいないでしょう。しかし、学校において子ども達に安全教育を行うことを考えると、教科の授業と行事などでいっぱいの学校のカリキュラムに、そのための新たな時間をとるのは容易なことではありません。実際、子ども達への安全教育は、各学校などの判断によって「総合的な学習の時間」などに散発的に行われているのが現状です。また、正規の教科ではない安全教育への取組みは、学校によって温度差があるのも否めない事実です。

・安全教育と一般教科教育との融合
 学校で、子ども達に安全に関する教育を行うためには、なんとかして、これらの問題を解決する必要があります。そのためには、安全に関するコンテンツを、一般の教科で教える内容と融合させて、授業を展開するのが一番ではないかと思います。

 日本の歴史は、多くの先人がさまざまな災害に苛まれて(さいなまれて)きた歴史でもあります。先人が残した、災害などの記録が少なくないということです。この記録を、学校で行われる通常の教科で教材として使う工夫は十分にできるものと考えられます。

・例えば古典で、化学で、そして歴史や数学、物理、地理や地学でも
 例えば、平安時代末期から鎌倉時代初期の出来事が書かれ、日本三大随筆の一つにも数えられる「方丈記」は、その文学的価値もさることながら、地震や竜巻、火災、飢饉など、当時の災害の状況を記録した歴史的資料としての価値が評価されています。

 古典を学ぶうえにおいて、災害記録としての方丈記の意味合いを教え、それから災害について書かれた内容を学習することで、通常の教科を学びながら災害への意識を高める一石二鳥の教育が期待できるのではないかと思います。

 歴史で、世界三大大火の一つ「明暦の大火」について学ぶときにも、単に過去発生した事実としてだけではなく、その際に人々がどう動いたか、その後の街作りが、他の三大大火の事例と比べてどうかなどについても考えさせ、防災についての理解を深める材料とすることもできます。

 ほかにも、化学で「燃焼の条件」を学ぶ際に「火災の消火法」を学んだり、数学や物理で重心を学ぶ際に「モノの倒れやすさ」に触れたりすることもできるでしょう。また、地理や地学などで、地面に残された過去に起こった災害の跡や、災害につながる条件などについて学習することも可能です。このように、工夫すれば通常の教科内容に織り込むことができる安全に関連する事項は、私たちの身のまわりに多々あるのは間違いありません。

・私たちが、子ども達にしてあげられること
 日本は世界でも有数の災害多発地域です。この国に生活する子ども達にとって、自分自身を、そして周りの人々の身を守ることにつながる災害に関する知識が欠かせないのは言うまでもありません。通常の生活や授業を通して、自分の問題として災害や安全に関する基本的な知識を身に付けさせることが、私たちが、これからの世を生きなければならない子ども達にしてあげられることではないかと思います。

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