ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > コトバの力で受験にカツ! コトバで働きかける防犯対策
・受験生の食事のおかずは?
世の中は受験シーズン真っ盛り。朝、大きな大学がある駅などでは、これから入学試験に向かう受験生と思われる若者の姿をよく見かけるようになっています。
先日のコラムで、私たち日本人の生活は、相当のレベルで「言霊(ことだま)」の影響を受けており、良いコトバが「良い事」(吉事)、不吉なコトバが「良くない事」(凶事)につながると無意識のうちに考えられていることについて紹介しました。その一つの姿として、日本では、日常のさまざまな場面で、コトバ(何らかの意味を表すモノ)による「縁起(ゲン)担ぎ」が行われます。
このゲン担ぎは、人の一生を左右するイベントでは特に顕著に現れます。今がシーズンの「受験」においても例外ではありません。塾などで行われる受験壮行会で、「合格」に近い音の「五角」形の断面を持つ鉛筆が、お守りとして配られるのはその一例です。受験のゲン担ぎは食べるモノにも及びます。受験前日の食卓に「勝つ」の音をもつカツを食べることは、昔から、受験生を持つ家庭で行われていた風習としてよく知られています。
・「ゲン担ぎ」マーケティング
食べ物の名称による受験のゲン担ぎは、スーパーなどの売り場でも販売促進に使われています。お菓子売り場では、少なくない種類のお菓子が、本来の商品名をもじった「きっと勝つ」、「突破」、「受かる」、「入れる」、「きっちり通る」、「吉報」など、「合格」をイメージさせる(もしかすると少し苦しいかもしれない)「福(副)名称」とともに売られています。
この季節の受験のゲン担ぎは、相当程度まで人為的なネーミングができるお菓子の商品名に限りません。チキンカツに「キチンカツ(きちんと勝つ)」、伊予柑に「良い予感」、タコに「多幸」や「置くとパス(Octopus)」、イリコに「入り校」、ウインナーソーセージに「Winner(勝者)」、オクラに「合格(五角)の断面」と言ったゴロ合わせポップが付けられているのを見ても、日本に「コトバによるゲン担ぎ」が相当溶け込んでいるのが分かります。小売りビジネスのマーケティング手法として、これだけコトバによるゲン担ぎが用いられるのも、人々の行動が「言霊」の影響を受け、売上が変わってくるからでしょう。
・防犯対策は、コトバとして泥棒に働きかける
さて、ここでセキュリティに話を転じます。「家の周りに、踏むと音がする砂利を敷く」、「ドアや窓のカギを複数にする」などの防犯対策が効くのは、音を発したり、侵入時間をかけさせたりすることが「周囲の目」を気にする泥棒への牽制になるからです。一方、住人による防犯対策が効いてくるのは、この理由だけとは言いきれません。
日本では、依然として少なくない数の泥棒が、言霊の影響をうける日本人です。「家の周りに砂利が敷かれた状態」、「複数のカギが施された状態」は、住人の防犯に対する「意識の高さ」、そして泥棒に対する「意志」や「覚悟」を表すコトバにもなります。それゆえコトバとしての「見える形の防犯対策」が、言霊として無意識のうちに泥棒に影響を与えて、その家を避けるという解釈も可能なのです。また、ここから、防犯対策がコトバとしてより効果的に機能するために、「見える」ことが大切だということも分かってくるかと思います。
セコムでは、「セコム・ホームセキュリティ」をはじめとするオンラインのセキュリティシステムを導入いただいた場合、その建物などに、周りから見える形で「セコムステッカー」を貼付し、周りの人々に「セコムのお客さまである」ことが分かるようにさせていただいております。過去のコラムでも紹介しましたが、「セコムのステッカー」は「セコムのセキュリティサービス」と密接に結びついたコトバの一つです。このコトバが言霊として泥棒に働きかけるのです。
セコムのセキュリティサービスが、日本に深く根付く言霊の形でも、世の中に安全・安心をお届けしていることがご理解いただけるのではないかと思います。
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