防犯 2024年12月13日

冬の防犯と安全

▼ 家庭で注意すべき犯罪とリスク
年末年始は忙しさや慌ただしさから、油断が生じがちです。
防犯・防災対策がおろそかになると、ご家庭の安全が脅かされることがあります。
この時期、特に注意したいリスクを確認しておきましょう。

(1)特殊詐欺
年末年始には、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺が増加します。
特に1年を通じて認知件数、被害額ともにもっとも多いのが12月。

また年末年始は銀行も休みになることから、「年内に振り込みを済ませなくては」という切迫した心理も働きやすいとき。
忙しさや慌ただしさで冷静な判断が難しい状況を悪用されないようにしましょう。

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(2)火災・放火
年末年始は家族が家のなかにいる時間も長く、暖房機器を使うことが増えます。
火災のリスクについても忘れないようにしましょう。
特に、長時間使われるヒーターやストーブは注意が必要です。
設置場所や間違った使い方には注意してください。

また大掃除で出たごみを庭先に置きっぱなしにしていると、放火リスクが高まります。
乾燥した冬は可燃ゴミが燃えやすくなるため、定期的に片付け、適切に処分することが重要です。

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(3)住宅侵入盗
年末年始は買い出しなどで家をあける家庭もあるため、空き巣犯に狙われるリスクが高まります。
外出前には、家じゅうの施錠を確実におこなうよう徹底してください。
帰宅が遅くなる場合は、照明をつけて在宅を装うのも良いでしょう。

旅行や帰省などで長期間家をあける場合は、さらに徹底した防犯対策が必要です。
空き巣は留守宅を探して家の周辺を下見することがあるので不在を悟らせないことが重要。
在宅を装う照明対策のほか、郵便物や新聞を止める手続きもしておいたほうが安心です。
出発前には、窓の施錠や戸締りを再確認しましょう。

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▼ 屋外で注意すべき犯罪とリスク
年末年始の多忙な時期には、外出時にも注意が必要です。
人混みや交通の混雑が、犯罪や事故を引き起こすリスクを高めます。

(1)スリ・ひったくり
年末年始は買い出しや初詣など、人出が多い場所に出かける機会が多くなります。
繁華街やショッピングモール、帰省に向かう駅などでは、スリやひったくりに注意してください。
多くの人が行き交う場所では、犯罪者も人混みに紛れて活動しやすくなります。
バッグは無防備に持ち歩かないようにし、スマートフォンや財布などの貴重品はファスナーが閉まるバッグにしっかりしまって身につけるようにしましょう。
忙しいときほど、周囲に目を配る余裕を持つことが大切です。

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(2)交通事故
年末年始の車移動は長距離を運転することも多く、慣れない道や渋滞でのイライラから、事故を引き起こす可能性が高まります。
冬の道路は凍結で滑りやすくなることもあり、交通事故のリスクが高まっていることを忘れないようにしてください。
出発前に天気や道路状況を確認し、ゆとりをもって移動するようにしましょう。

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▼ 年末年始の切迫感や多忙さが安全を脅かす
年末年始は忙しさに追われることが多く、普段よりも警戒心が薄れがちです。
急いで出かける際に鍵をかけ忘れたり、荷物を無造作に置いてしまったりと、些細な注意不足が大きなリスクを招くことが考えられます。

また、大掃除であちこちの窓を開けっぱなしにしたり、「ちょっとゴミ出しをする間だから」と施錠をおこたったりすれば、泥棒に侵入を許してしまうかもしれません。

家のなかでも外でも、年末年始に生じやすい「すき」が狙われていることを、つねに意識しておきましょう。

やるべきことが多いと注意力が散漫になりがちですが、家族や自分自身を守るためには、時間や心のゆとりも必要です。
早めの準備や行動を意識する、年末年始に増える犯罪に警戒してすきを見せないことなど、少しの心がけでリスクを軽減できます。
この時期は、特に防犯・安全意識を高めていただき、楽しい年末年始を迎えましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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