その他安全 2024年11月01日

交通事故が増える時間帯とは

▼ 薄暮時間帯の交通事故リスク
薄暗い時間帯に交通事故のリスクが高まります。
ドライバーや歩行者にとって視界が悪くなる「薄暮時間帯」は、交通事故が多発する危険な時間帯です。

警察庁では、薄暮時間帯を「日の入り前後1時間」とし、自動車と歩行者の事故が増えることから注意喚起をしています。
警察庁の統計によれば、交通死亡事故は薄暮時間帯にあたる17時~19時に最も多く発生。
日没が早まる10月~12月は、年間を通じて特に多く発生しています。

<薄暮時間帯のリスク要因>
•夕暮れの明暗変化による視認性の低下
•運転者の疲労や集中力の低下
•渋滞や帰宅ラッシュによる交通量の増加

薄暮時間帯の交通事故で最も多いのは、「自動車」と「歩行者」の事故。
日中の時間帯と比較して約3.3倍多く発生しています。

人間の目は暗さに慣れるまで時間がかかるので、「見えているつもりでも見えていない」現象が起こり得ることを、心にとめておくことが重要。
薄暮時間帯には、ドライバーはもちろん歩行者にも、日中以上の注意が必要です。

▼ ドライバー向け交通安全対策
ドライバーには、薄暮時間帯は特に慎重な運転が求められます。
薄暮時間帯に多い交通事故を防ぐためのポイントをまとめます。

・早めのライト点灯
薄暮時間帯は、視認性が低下します。
対向車や歩行者に自車の存在を知らせるため、早めの点灯を心がけましょう。

・スピードを控える
薄暮時間帯は、通常よりもスピードを控え、急ブレーキを避けるために前方車両との間隔を十分に保ちましょう。
住宅街や交差点、学校周辺では特に、いつでも停止できるスピードで走行することが大切です。

・歩行者や自転車に注意
薄暮時間帯は歩行者や自転車に気づくのが遅れる可能性があります。
特に暗い色の服を着ている歩行者は見えにくいため、周囲によく目を配りながら走行してください。
歩行者や自転車が見えたら動きをよく確認し、急な飛び出しにも備えましょう。

・車両のメンテナンスと視界確保
フロントガラスやサイドミラーの汚れは、夕方の西日や対向車のヘッドライトで視界を妨げることがあります。
定期的な清掃とメンテナンスをしたたうえで慎重に運転しましょう。


▼ 歩行者向け交通安全対策
歩行者も事故に巻き込まれないための対策が必要です。
薄暮時間帯は、距離感やスピードを見定めにくいことが知られています。
日中以上に注意が必要です。

・道路横断時の確認徹底
薄暮時間帯、自動車と歩行者の死亡事故件数を見てみると約8割が「横断中」に起きていることがわかります。そのうち約7割が「横断歩道以外」で起きました。
交通ルールを守ること、前後左右の安全確認を徹底すること、薄暮時間帯では特に注意してください。
ドライバーも薄暮時間帯に歩行者を見落とすことが多いことを知っておきましょう。
歩行者が見落とされている可能性を念頭に注意してください。

・明るい色の服装や反射材を着用
薄暮時間帯や夜間に出歩く際は、明るい色の服や反射材付きのバッグや靴などを選びましょう。
ドライバーから歩行者が見えていない可能性があります。
自身の存在を知らせるための工夫が欠かせません。

・「ながら歩き」を控える
薄暮時間帯に限らず、歩行中にイヤホンで音楽を聴きながら、スマートフォンを操作しながらなど、「ながら」歩きは交通事故のリスクを高めます。
視覚だけではなく聴覚でも車の接近に敏感になり、交通事故の危険から身を守りましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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