防犯 2022年08月19日

防犯強化対策!空き巣に「狙われない」「入られない」

▼ 空き巣の二大防犯対策「狙われないように」「入られないように」
空き巣などの泥棒から自宅を守るには、侵入口となるドアや窓の防犯力強化「入られないようにする対策」が欠かせません。
もうひとつ自宅敷地に入られる前に「この家はやめておこう」と思わせること、つまり「狙われないようにする対策」も重要です。

空き巣は下見の段階で、「周囲から見られにくいか」「身を隠せる場所があるか」「侵入口に容易にアプローチできるか」などをチェックしています。
家の敷地内に死角が多いほど、空き巣に狙われやすいと言えるでしょう。

ほかにも「防犯意識が低い家」も空き巣は簡単に見抜きます。
たとえば施錠されていない自転車が無防備に置かれている、植栽が伸び放題、物を雑然と置いているような家は「防犯意識の低い家」だと思われるでしょう。
脚立やクーラーボックスなどが庭先に放置されていたら、泥棒に「足場に使ってください」と言っているようなものです。

庭先でも自転車に鍵をかけておく。
家の敷地内はなるべくスッキリ整理して見通しを良くする。
家の中にしまえない脚立などはチェーン錠でフェンスや支柱にくくりつけておく。
日頃の心がけで、空き巣は「この家は防犯意識が高そう」と思うのです。
空き巣もわざわざ防犯意識の高い家を選んで侵入しようとはしないでしょう。

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▼ 空き巣が侵入をあきらめたくなる「ドアや窓の防犯対策」
空き巣は侵入に時間をかけるのを嫌うため、「ワンドアツーロック」が防犯対策の基本。侵入に5分以上かかると、7割の泥棒があきらめると言われています。泥棒に手間をかけさせてあきらめてもらいましょう。
空き巣に「入られないための対策」として、ドアや窓の防犯力を強化する方法をまとめます。

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<ドアや窓の防犯力強化策>
(1)玄関ドアはツーロックに
最近では2つの鍵がついた玄関ドアが増えています。
外出の際は、面倒がらず2つともかならず施錠することが重要です。

(2)ディンブルキーなど防犯性の高い鍵を
古い家の玄関ドアは、鍵が1つだけということもあります。
あとからもう1つ鍵をつけようとすると、ドアに穴をあけるなど大がかりになってしまうのが難点。
防犯力強化策として、「ピッキング」が難しいディンブルキーに変えたり、「サムターン回し」から守るサムターンカバーを取り付けたりするのもおすすめです。

(3)勝手口ドアの防犯力をアップ
勝手口は家の裏手など死角になりやすい場所にあることが多く、簡易的な構造のドアを使用している場合もあるため、空き巣の侵入口として狙われやすい箇所。
防犯性の高い鍵に変えたり、家の内側に取り付けられる補助錠を設置したりすることで、空き巣の侵入リスクを軽減できます。

(4)センサーライトや防犯砂利を設置する
死角になりやすい場所にある勝手口や窓は、外側からも防犯対策を。
センサーライトは、人が通ると反応してライトが点灯するので、明かりを嫌う空き巣などの侵入盗への防犯対策としても有効です。
防犯砂利は、歩いて踏みしめるとかなり大きな音が出ます。
近隣住人から気づかれたくない空き巣にとっては避けたい防犯アイテムです。

(5)窓ガラスの補助錠は上部につける
窓ガラス用の補助錠は、いろいろなタイプのものが市販されています。
マンションの高層階でも、ベランダの窓から侵入されることがあるので、家中の窓に補助錠を取り付けるのが防犯上の理想です。
窓の下に取り付けると、空き巣がかがみこんで作業できるため人目につきません。
補助錠は窓の上部に取り付けるのが大切な防犯ポイントです。

(6)防犯フィルムの取り付けはプロに頼む
空き巣の手口として多い「ガラス破り」を防いでくれるのが、窓ガラス用の防犯フィルム
ホームセンターやインターネット通販などでも入手できますが、ぴったり貼り付けないと防犯効果は期待できません。
シワや気泡が入らないように防犯フィルムを窓ガラスに密着させるのは、素人ではなかなか難しいものです。
できれば建具の専門店やホームメーカーなどに相談して、プロに対応してもらいましょう。

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▼ 家の弱点を把握して効果的な防犯対策を
自宅の弱点がどこなのかを知ることが重要です。
全てを最強の対策にするのではなく、空き巣などの泥棒に狙われやすい箇所を見極めて、重点的に防犯対策をおこなうことをおすすめします。

たとえば、家の裏手や勝手口。
死角になっていて心配なら、防犯性の高い鍵や防犯フィルム、防犯砂利やセンサーライトなどの設置を検討しましょう。

家の塀が高く、ひとたび敷地内に侵入されたら誰にも気づかれないような構造なら、防犯カメラやホームセキュリティを導入したほうが良い場合もあります。

1ロックの玄関ドア、窓枠やガラスが古い窓は、侵入がしやすいので要注意。
家の弱点として認識しているなら、防犯性の高いドアや窓に交換するのもひとつの方法です。

家の防犯力を強化するなら、どこにお金をかけるべきか?
侵入リスクが高い箇所から優先的に防犯対策を強化することを決め、あとは予算と相談しながら効果的な方法を選択していくと良いでしょう。

「泥棒に入られても盗られるものなんてない」という人もいますが、実際に空き巣などの泥棒に入られたあとの精神的なダメージは計り知れません。
「怖くてもう住めない」と引っ越す被害者もいるくらいです。

住人の警戒心の低さは、家にもにじみ出るもの。
「狙われない」「入られない」空き巣対策を心がけてください。


* * * * * * * * *


<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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