ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺が急増
2017年上半期の特殊詐欺の認知件数は8338件となり、前年同期比で39.1%の増加となりました。また、被害総額は2年連続の減少となっているものの、一件当たりの被害額は224万円と、依然として高い水準となっています。
被害金の受け渡しの方法としては、ATMなどで振込ませる「振込型」、自宅などに受け取りに行く「現金手交型」が相変わらず多くを占めています。そして、新しい手口による被害も拡大しています。
昨年から被害が拡大している手口ではコンビニなどで販売されているプリペイド式の電子マネーを使った「電子マネー型」があります。2016年上半期と2017年上半期を比べると、件数では214%増、被害額では260%増となっています。
さらに、それ以上に被害が拡大しているのが「キャッシュカード手交型」です。"あなたのカードが不正に使用されています。ついては、カードの交換が必要です。"とか、"あなたのカードが偽造されています。安全なものに交換に伺います。"などといって、カードをだまし取る手口です。2016年上半期と2017年上半期を比べると、件数で337%増、被害額では152%増となっています。
2017年上半期の一件当たりの被害額をみると、「電子マネー型」が52万円で、「キャッシュカード手交型」は150万円と、約3倍の被害額となっています。
電子マネーの購入者に対しては、コンビニ従業員からの声掛けを行ったり、「キャッシュカード手交型」に関しては、自治体や金融機関を通じて広報活動を行ったりしていることもあり、被害を未然に防ぐことができたケースも出てきています。しかし、新しい手口であることから、被害に遭ってしまう方が急増しているというのが実情のようです。特に、「キャッシュカード手交型」については、「現金手交型」に近づく勢いで拡大していますので、注意が必要と言えます。"カード預かります"は詐欺であるとインプットしておいてください。
【参考情報】
・特殊詐欺の統計に「電子マネー型」が登場
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
特殊詐欺の被害額の受け渡し形態別件数推移(各年上半期、警察庁)
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