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これからがピークの性犯罪

 先日、性犯罪に関する刑法が改正されました。来月から施行されることになります。これまで「強姦罪」とされていたものは、「強制性交等罪」と名称が変わります。しばらくは、名称の変更にピンとこないような気がします。また、被害者を女性限定としていましたが、男性も含めることになるようです。
 今回の法改正では、もう一つ大きな変更があります。これまでは、被害者の告訴がなければ起訴できない親告罪でした。これが、非親告罪化されることになりました。つまり、これまで暗数として統計値に表れることのなかったものが、ある程度、表に出てくる可能性があります。来月以降の性犯罪の統計は注意してみる必要がありそうです。

 性犯罪は、これからの季節が一年で最も多くなります。今回は、強制わいせつと強姦を合わせたものを性犯罪の件数として用いていますが、これをみると、2016年のピークは6月でしたが、2013〜2015年は7月、2012年は6月となっています。
 図は、最近5年間の月別に見た、一日当たりの性犯罪件数を示しています。6月と7月は、小数点以下第二位まで見ると違いがある程度で、ほぼ同数となっています。まさに、これからが多くなる時期といえます。

 性犯罪の発生場所では、強姦は屋内が多いものの、強制わいせつは路上が多くなっています。帰宅途中の暗い路地などは注意してください。スマホを注視していたり、ヘッドホンの音楽に気を取られていたりすると、危険に対して気が付くのが遅れます。家までのちょっとの間、スマホと音楽は我慢して、周りに気を配って歩いてください。

【参考情報】
その「リスクのサイン」を忘れてはならない
夜道の 安全対策(あんしんライフnavi)

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰


1日当たり性犯罪件数(2012〜2016年の5年間)(警察庁の統計をもとに作成)

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