ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 個人情報漏えい案件の半分は紙媒体
先日、「情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」の2016年版が日本ネットワークセキュリティ協会から発表されました。個人情報の漏えいについてまとめられています。
2016年の漏えい事案は468件となっており、年々減少が続いています。最近の漏えい事案は、軽微なものの公表が減っていることもあり、件数自体は少なくなっているようです。一方、個人情報が漏えいした人数は大幅に増えており、前年比200%以上の増加となっています。
一件当たりの漏えい人数でみた場合、やはり電子媒体によるものが多く、多い順に、インターネット、USBメモリなどの可搬記録媒体、PC本体となっています。昨年は、インターネット経由によるもので、700万人以上の漏えいがあった事案があり、特に多くなっています。一方で、件数としてみた場合、最も多いものは紙媒体によるものとなっています。図のように、全体の半数程度となっています。
報道などによる漏えい事案は、USBメモリを紛失した、ウイルスにやられてネット経由で流出したなど、一つの媒体に大量のデータが含まれるものがほとんどです。しかし、オフィスなどに置いてある書類やメモといった紙媒体によるものも軽視してはいけません。
先に、一件当たりの漏えい人数の多い順に上位3位までを示しましたが、4位に紙媒体が入っているのです。個人情報が記録されたものについては、ネットセキュリティと併せて、書類などのセキュリティも十分気を付ける必要があります。今年は、個人情報保護法の改正がありましたので、来年の統計では、さらに状況が変わるかもしれません。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
個人情報漏えい事故の漏えい媒体の割合(日本ネットワークセキュリティ協会)
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