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12月も中旬に差しかかり、街にはたくさんのクリスマスの飾りつけを見られるようになりました。ご家庭でもクリスマスツリーを置いたり、家の外周りをイルミネーションで飾られたりしている方も多いかと思います。
・楽しく、泥棒除けにもなるイルミネーションで注意して欲しいこと
このクリスマスイルミネーション(照明器具を使った家の外周りなどへのデコレーション)は、人目を引くため、泥棒除けにも一定の効果があります。一方、このクリスマスイルミネーションを飾る際には、ぜひ気をつけていただきたいことがあります。
配線からの漏電などによる電気火災です。火災の主な原因には、コンロ、タバコ、ストーブなどがありますが、これらは「火の気」そのものでもあるため、皆さんそれなりに気をつけることでしょう。一方、電気による火災はいわゆる「火の気」が無いところから火が出るため、「まさか」ということになりがちなのです。
・家庭に供給されるエネルギーを「予期しない熱源」にしない
一般的に家庭に送られてきている電気は、電気釜でご飯を炊いたり、IHクッキングヒーターでの揚げ物ができたりすることからも分かるように、相当な「エネルギー」を供給しています。漏電のようなトラブルがあると、そのエネルギーが予期しない「熱」に変わり、火を起こすことは十分にあることなのです。また、この季節は空気が乾燥しています。火源の近くにオーナメントなどの「燃えるモノ」(もえぐさ)があったとすると、その火が燃え広がって、火災になってしまいがちです。楽しいはずのクリスマスシーズン、せっかく飾り付けたイルミネーションが火災の原因にならないように十分注意してください。
・設置の際に気をつけて欲しいこと
実は、クリスマスイルミネーションには屋外での使用を想定していないものもあります。屋外での使用を想定していない照明機器や電気の配線を屋外で使用した場合、雨や結露などの水分によって漏電、ショートなどの危険性があります。また、配線を、屋内のコンセントから窓のサッシ部などを経由して、屋外に持って行っている場合、サッシのところで、配線の被膜が傷んでショートし漏電、感電や火災につながることがあります。
このようなことにならないように、屋外に電飾を設置する場合には、必ず屋外用のライトや配線を使用するようにしてください。また、電源も、漏電対策が十分になされた屋外コンセントから取るようにし、屋内のコンセントから窓枠を介して配線を延長しないようにすることです。加えて、電飾を設置する前に、ソケットやコードなどに注意し、劣化や破損が見つかった場合には、使わないようにすることが重要です。
器具類を設置する際には、コードや電飾内部を痛めないように、無理な力が加わったり、釘などで固定したりしないようにしてください。使用する機器の定格(アンペア、ワット数)も確認し、それを超える負荷がかからないような配慮も必要です。
さらに、外出や就寝など、万が一の不具合が発生したときに対応ができない時には、通電しないようにするといった運用面の対策も重要になります。
・安全に照らして、楽しいシーズンを
クリスマスイルミネーションは、この時期の日本の夜を明るく彩る日本の風物詩の一つになりました。しかし、過去には、このクリスマスイルミネーションからの出火が、日本の火災史上に残るような大火につながったこともあるのです。周りを楽しく照らし出す「明かり」は、この季節、楽しいシーズンの象徴です。一方、この「明かり」は、周りを燃やす「火の元」になることもあるということも頭に置き、十分に注意した上で、この楽しいシーズンをお過ごしいただきたく思います。
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