防犯のキホン

泥棒・強盗対策(引越し編)

「オシャレなデザイナーズ・マンション」「ガーデニングが楽しめる一戸建て」。女性なら誰もが憧れることでしょう。でも、快適な生活を送るためには身の安全を考えることも大切です。「防犯性」もお部屋探しの基準に入れましょう。

「マンションは狙われにくい」は通用しない

住宅への侵入発生件数の割合をデータで見ると、一戸建てが約7割、マンションなどの共同住宅が約3割となっています。
最近では、エントランスにオートロックが設置されたマンションやセキュリティの高さがアピールされているマンションもありますが、整備されている環境ゆえに油断してしまうケースもあります。また一戸建て住宅では、高い塀などで敷地内が周囲から見えにくいなどの条件が揃っていると狙われる場合もあります。
「マンションだから」「一戸建てだから」という理由でお部屋を決めるのではなく、防犯設備の有無を確認するとともに、自分でできる防犯対策を行うことが求められています。

"安心"の常識を過信しすぎない

住宅侵入窃盗の発生場所別認知件数(2012年警察庁調べ)

マンションの場合、オートロックがついていても、侵入することは不可能ではありません。正規の住人がドアを開けた瞬間に、「共連れ」などで泥棒が住人を装って侵入することができることを忘れないでください。
また、低層の1,2階も狙われる場所の一つですが、上層階ほど人目が少なく、あえて上層階がターゲットにされることもあるのです。
一戸建て住宅は、玄関のカギ対策が進んだり、1ドア2ロックになっていたりしますが、実際に狙われる場所は、窓ガラスの方が圧倒的に多いことを忘れないでください。

周辺環境が住まいの安全を左右する

自分の住むマンションや一戸建て住宅の立地条件は、防犯環境にも大きな影響を与えます。例えば、通勤経路が「人通りが少ない」、「街灯がなく夜間は暗い」。周辺が「交番やスーパーなど、万が一の際に駆け込める場所がない」、「見通しが悪い」。このような環境では、犯罪が起こりやすく、侵入犯罪だけでなく、痴漢ひったくりといった路上犯罪に巻き込まれる危険があります。

設備を過信せず、自分でできる対策は積極的に行う

設備が整っているだけでは十分な防犯対策とは言えません。住まいを選ぶ時には、設備だけでなく、周辺環境も考慮して選びましょう。また、自分でできる対策は面倒がらずに積極的に行うことが、対策の第一歩です。

狙われやすい条件のマンション・一戸建てを選ばない

防犯設備をしっかり確認しましょう

設備が備わっていない場合、設置について不動産会社や大家さんに相談してみることもできます。より安全なお部屋選びを心がけましょう。

  1. 侵入者が嫌う「1ドア2ロック
  2. 複製しにくく、不正解錠されにくい「ディンプルキー
  3. 来訪者を確認できる「モニター付インターホン
  4. 不審者が侵入しにくい「オートロック」(※マンションなど集合住宅の場合)
  5. 在宅時でも不在時でも安心して荷物を受け取れる「宅配ボックス」(※マンションなど集合住宅の場合)
  6. エントランスやエレベーター内の「監視カメラ」
  7. 明かりで不審者を威嚇する「センサーライトセンサーライト
  8. 在宅時でも外出中でも安心して過ごせる「ホームセキュリティホームセキュリティ

入居前にはドア錠が交換されているかチェックを

引越しをする際は、物件に入居する前に、ドア錠が交換されたかどうか確認してください。もしされていなければ、誰かがあなたの部屋の合い鍵を持っているかもしれません。ぜひこれを交換するようにして下さい。
最近のドア錠は「ピッキング」や「カム送り解錠」などの不正解錠にも強くなっていますので、新しいものに交換することで、その対策にもなります。

周辺環境のよい立地条件を選びましょう

  1. 日夜人通りがあり、常に周囲の目がある
  2. 見通しが良く、夜でも明るい道がある
  3. 交番やスーパーなど、万が一の時に駆け込める施設が近くにある
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