防犯 2023年11月02日

泥棒の3大侵入手口

▼ 泥棒の侵入手口1位は「無施錠」
警察庁の統計から泥棒の侵入手口を見てみると傾向がわかります。

<泥棒の3大侵入手口>
1位:「無施錠の窓やドアからの侵入」
鍵があいていれば、どんなに強固な防犯対策をしていても、侵入を防ぐことができません。
2位:「ガラス破り」
フロートガラスの窓や防犯対策をしていない窓なら、ものの数秒で簡単にガラス破りが可能です。
3位:「合鍵による開錠」
合鍵を用いるケースでは、置き鍵などを悪用している可能性が高いと考えられます。
集合住宅の4階以上では、ガラス破りより合鍵による侵入が多いのも特徴です。

2022年 住宅侵入の手口別認知件数

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▼ 泥棒の3大侵入手口の防犯対策
泥棒の3大侵入手口から「無防備さ」が狙われていることがわかります。
泥棒に狙われやすい自宅の弱点を見直し、防犯対策を強化しましょう。

(1)無施錠の対策
外出時は、家じゅうの窓をしっかり施錠することを習慣にしてください。
トイレや風呂場の小窓や、高窓などの鍵も忘れずに。外出前の指差し確認がおすすめです。
玄関ドアの鍵は、ダブルロックの両方を施錠してください。
泥棒はわずかな留守でも侵入のチャンスを逃しません。
ゴミ捨てなどの際も施錠を怠らないようにしましょう。

(2)ガラス破りの対策
防犯ガラスや防犯フィルム、CP錠※など、防犯性の高い窓が理想です。
クレセント錠しかない場合は、市販の補助錠を設置して、防犯性を高めましょう。
補助錠を設置する位置も重要な防犯ポイント。
足元は、泥棒が人目を気にせずに作業しやすいので狙われる可能性があります。
上部に取り付けると泥棒は立って作業せざるを得ず、人目が気になるものです。
※防犯性能があると評価された錠のこと。CPはCrime Preventionの略。

(3)合鍵対策
郵便受けや物置のなかなど、屋外に鍵を置かないことが鉄則。
取り出すところを誰に見られているかわかりませんし、泥棒は鍵が隠してありそうなところを見つけます。
また、鍵に刻印された番号がわかれば、合鍵をつくるのは簡単です。
安易に人に鍵を貸したり、見せたりしないこと。
鍵ケースなどに収納して鍵番号が見られないように工夫し大切に持ち歩いてください。


▼ 家の防犯対策は「住人の心がけ」で強化できる
泥棒は「侵入に5分以上かかると約7割があきらめる」と言われています。
これを基準にして高い防犯性能を持つCP認証の鍵や窓が増えました。

かつて横行した「サムターン回し」や「ピッキング」などの手法や、バールなどで強引にこじ開ける「ドア錠破り」は減少傾向にあり、一戸建でも集合住宅でも3%を下回っています。

今、狙われているのは「無防備なドアや窓」です。
泥棒は、簡単に侵入できる家を探しています。

防犯意識を高めれば「無防備なドアや窓」は解消できるはずです
家族一人ひとりが施錠や鍵の管理の徹底を心がけてください。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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