防犯 2024年02月02日

新築戸建の防犯対策

▼ 侵入されにくい窓やドアの防犯グッズ
泥棒に狙われにくい住環境のためには、新築時の設計から考えておくのがおすすめです。
泥棒の侵入口となる窓やドアは、建てたあとから交換するのは手間がかかるもの。
設計時や購入時にあらかじめ防犯性能を高めておくことを検討しましょう。

新しい家に取り入れておきたい窓やドアの防犯対策の例を紹介します。

【「窓」の防犯性とは】
ガラス破りに強い防犯ガラスを使用している
・ロック付きのクレセント錠補助錠で「ツーロック」にできる
・家の裏手など人目につきにくい小窓には面格子が付いている


【「ドア」の防犯性とは】
・2つ以上の錠で「ツーロック」にできる
ピッキングサムターン回しなどの侵入手口に強い錠を使用している
・採光ガラスがない、または採光ガラスの位置や強度が防犯性を考慮している
・防犯性に優れた電気錠を使用している


窓やドアなどの建具は「CPマーク」があるものを選ぶのがポイントです。
CPマークとは、さまざまな侵入手口に対して5分以上耐えられるという証。

警察の調査で、「泥棒は、建物侵入に5分以上を要すると7割があきらめる」ということがわかっています。5分以上の侵入耐性試験をクリアしたCPマークの製品を選びましょう。

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▼ 泥棒が嫌がる家回りの防犯グッズ
泥棒は、人目に付くことを嫌います。
こっそり入ろうにも目立ってしまう、侵入しても通行人から見えてしまうような家に入ろうとはしないものです。

新築時には、家の敷地内に泥棒が嫌がるしかけを講じると良いでしょう。

【泥棒を近づけないための「おすすめ防犯設備」】
防犯カメラ
センサーライト
・玄関の夜間灯
・庭をライトアップする照明
防犯砂利(死角になりやすい場所に)


防犯カメラやセンサーライトは後付けすることも可能ですが、新築時なら配線を工夫してきれいに設置することができます。
表通りから見えにくい家の脇や裏手など、死角になりやすい場所にも設置するとより安心です。
また、歩くと大きな音が出る防犯砂利を敷いておくと「音」で侵入者をけん制できます。


▼ 泥棒が困る家の構造
泥棒の侵入口は1階とは限りません。
1階の防犯対策を堅牢にしても、家の構造によっては2階から侵入されてしまう可能性があります。

2階以上の建物に侵入する際に悪用されるのが「雨どい」です。
雨どいの位置が2階のベランダや窓に近い位置なら、簡単に侵入を許してしまいます。
家を新築するなら、雨どいは窓周りやベランダからできるだけ離れた位置に設置してもらうよう、設計段階で相談してみてください。

また、エアコンや給湯のための室外機、カーポートの屋根や支柱などを足がかりに侵入にされることもあります。
窓やベランダの近くには、泥棒の足場になりそうなものを設置しないことが重要です。
とくに配線が必要な電気機器はあとから場所を移すのが難しいこともあるので、置き場については事前に十分に相談しておきましょう。

▼ 自宅でも油断しない!「車泥棒」の防犯対策
近年、自動車盗難が増えているのをご存じでしょうか。
人気車種はとくに狙われやすく、自宅の駐車スペース、有料の月極駐車場などでも盗難が繰り返されているのが現状です。

新築時には「愛車の防犯対策」も検討してください。
専用のカーゲート(門)やガレージでしっかりガードできるのが安心ですが、敷地の広さの問題で十分なスペースが取れない住宅も少なくありません。
そのような場合は、地面のコンクリートや近くの構造物に車をつなぐ"地球ロック"、狭いスペースでも設置できるポールチェーン、簡易ガードなどがおすすめです。
タイヤロックやハンドルロックも併用しましょう。

【あわせて読みたい!関連コラム】
自動車盗難の手口と対策


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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