急増する「自転車盗難」の防犯対策
▼ 自転車盗の現状
日常生活に欠かすことのできない自転車。
通勤や通学、買い物などに多くの人が自転車を利用していますが、このところ自転車盗が急増しています。
これまで自転車盗は減少傾向にありましたが2022年から反転。増加に転じています。
警察庁のまとめによると、全国の2022年の自転車盗の認知件数は128,891件。2021年と比べ2万件以上も増えました。
盗難された自転車の多くは「施錠なし」の状態で被害にあっています。
鍵のかかっていない自転車が狙われているということ。
言い換えれば施錠こそ簡単で強力な防犯対策ということです。
「自宅の敷地内だから」「有料駐輪場だから」というような油断はありませんか？
敷地内であっても、駐輪場であっても、無施錠なら乗って逃げるのは簡単です。
無施錠の自転車が狙われていることを忘れないでください。
どこに停めていても無施錠なら盗まれる可能性があるのです。
▼ 自転車も「ツーロック」が防犯の常識
家の防犯の基本として「ワンドア・ツーロック」が推奨されていますが自転車も同様です。
自転車盗が急増している現状を踏まえ、「自転車にもツーロック」を徹底してください。
＜自転車の防犯ポイント＞
・自転車に付帯しているリング錠のほか、市販のU字ロックやワイヤーロックなど、より防犯性の高い補助錠を併用する
・自宅敷地内でも施錠を徹底し、必要に応じてフェンスなどにワイヤーロックで固定する
・管理人が常駐している、防犯カメラが設置されているなど、駐輪場の防犯態勢を確認する
クロスバイクや電動自転車などの高価な自転車は、サドルやライト、バッテリーなどパーツだけ盗難被害にあうケースも多数確認されています。
自転車本体とパーツを固定する専用のロックも市販されていますので、活用してください。
ワイヤーロックは、脆弱なものでは簡単に切られてしまいますので、頑丈なものを選ぶのも大切。
地面に近いとワイヤーカッターに力をかけやすくなるため切断が容易です。なるべく高い位置に巻き付けるようにしましょう。
▼ 自転車防犯登録は忘れずに
自転車の防犯登録は必ずおこないましょう。
自転車盗の検挙率は約5割。
防犯登録をしてあれば、警察に保管されたデータから盗まれた自転車を取り戻せる可能性が高まります。
防犯登録は各都道府県の公安委員会が指定した団体が運営しており、地域によっては防犯登録の有効期限（7～10年）が設定されていることがあります。
自転車防犯登録の有効期限は切れていませんか？
有効期限を経過すると警察からデータが廃棄され、照会ができなくなります。
防犯登録の控えを確認し、期限切れの場合は再登録しましょう。
【防犯ワンポイント！「自転車防犯登録の注意」】
防犯登録の控えは必ず保管しておきましょう。
自転車盗の被害にあった際、登録番号がわからないと照会ができない可能性があります。
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＜監修＞
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント／防犯設備士／防災士／日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
■不審者を撮影・録画するだけでなく、センサーが感知して強力なライトで威嚇する
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外出中はもちろん、在宅中も家の周辺はなかなか目が届きにくいもの。「セコム・ホームカメラシステム」はセンサーとカメラ、ライトを一体化した家庭用監視カメラシステム。外出中はもちろん、在宅中でも建物の周辺に近づく不審者に対し、威嚇・撮影をするとともに、建物内にチャイムでお知らせします。
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