防犯 2022年06月17日

「居空き」「忍び込み」の侵入を防ぐ防犯対策

▼ 在宅中の泥棒「居空き」「忍び込み」対策は今すぐできる
在宅中に侵入してくる泥棒「居空き」「忍び込み」。
その手口の多くは、鍵を忘れた窓やドアからの侵入です。

ガラス破りピッキングサムターン回しなどの窓やドアの破損をともなう手口は、在宅中の住人に気づかれる可能性が高いので、音を立てずに素早く侵入可能な、無施錠の窓やドアを狙います。

つまり「居空き」「忍び込み」の侵入を防ぐ最大の対策は鍵をすること。
在宅中も、家の鍵をかけましょう。
施錠するだけなら、費用もかかりませんし、心がけひとつでできる簡単な泥棒対策です。

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玄関ドアはもちろん、ベランダの窓や勝手口までしっかり施錠してください。
トイレや風呂場の小さな窓、高窓なども狙われます。

集合住宅の高層階では、ベランダ窓の施錠がおろそかになりがちですが、上階からロープなどで伝い降りる「下がり蜘蛛」と呼ばれる侵入手口もあるので油断は禁物です。

在宅中に窓を開けておくなら、なるべく目が届く範囲にとどめ、それ以外はすべて施錠を徹底してください。

加えて、泥棒に簡単に侵入を許さないよう、補助錠の設置をおすすめします。

居空きを防ぐ

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▼ 泥棒は何度もやってくる?被害を拡大しないための防犯対策
「居空き」「忍び込み」の被害にあっても気づいていないことが少なくありません。
泥棒は、「侵入が容易」な家では、すべての金銭を盗らずに少額で留めるケースもあるそうです。
住人が被害に気づかないあいだに何度も居空きや忍び込みを繰り返します。

一度侵入した家なら、間取りも金銭の在り処もわかっているので、犯行もたやすいというわけです。

泥棒に入られると、家中が荒らされてしまうようなイメージがありますが、居空きや忍び込みは、無施錠の窓やドアからこっそり侵入し、痕跡を残さず盗み、こっそり出ていきます。

過去には、居空きで逮捕された窃盗犯から、200件近くの余罪が判明したことがありました。
窃盗犯の犯行があきらかになるまで、被害者は泥棒に入られたことすら知らなかったそうです。

侵入を繰り返させないためには金銭や貴重品の管理をしっかりおこなう必要があります。

<被害を大きくしないための侵入窃盗対策>
・泥棒の侵入や異変にすぐ気づけるよう、家のなかは整理整頓し、きれいに保つ
・家にある現金は、出入金をメモするなどして「いくら残っているか」を常に正確に把握する
・預金口座の通帳と印鑑は、同じ場所に置かない
・家にある現金や貴重品は、定期的に所在を確認する

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▼ 泥棒が考える「侵入しやすい家」とは?
泥棒から狙われないためには、家の外の防犯対策も重要です。
「この家は、侵入しにくそうだな」と思わせることがポイント。

<泥棒を警戒させる「家」の防犯対策>
・庭や玄関前などに乱雑にものを置かない
・自宅敷地内でも、自転車に鍵をかけるなどして防犯を意識
・家の外壁や塀など、外から見える場所の破損個所を放置しない
・集合住宅では、共有部の掃除やゴミ置き場の整理整頓を心がける

「割れ窓理論」という言葉があります。
1枚の割れた窓ガラスを放置すると、どんどん窓が割られて、やがてその場所そのものが荒廃してしまうという犯罪学の考え方です。

自宅の周囲が荒れていては、泥棒に「ここなら見とがめられずに、簡単に侵入できそうだ」と思わせてしまいます。
家のメンテナンスや敷地内の手入れも、大事な防犯対策のひとつなのです。

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▼ 泥棒も見ている!?SNSの取り扱いにご用心
SNSを日常的に利用している方も多いと思いますが、日常の投稿を不用意にすると居空きや忍び込みの情報源にされてしまうことがあります。

「これから寝ます」「明日から出張です」など、一見すると当たりさわりなさそうな投稿です。
しかし居空きや忍び込みの泥棒からは、侵入のチャンスと見られかねません。

SNSの情報から標的を定め、窃盗侵入をおこなう手口も確認されています。
投稿内容から、住所や生活パターンを把握するのは、それほど難しいことではありません。

<泥棒に狙われないためのSNS対策>
・SNSではリアルタイムでの投稿や、先の予定を具体的に書くのは控える
・自分の居場所がわかるGPS機能はオフにする
・SNSに投稿する画像は、居場所がわかる背景が写りこんでいないか注意する
・自宅の鍵、高級品、自宅の間取りがわかる写真はSNSにアップしない

鍵のなかには、メーカーと鍵番号がわかれば、簡単に複製できるものもあります。
新しく購入したキーホルダーの写真をアップしたら鍵も写っていた、手に持った鍵がたまたま写りこんでいた...などということがないように十分ご注意ください。

また、高価な腕時計やアクセサリーなどの貴重品、間取りがわかるような部屋全体の写真なども、注意が必要です。

SNSの投稿には、危険がともないます。
侵入窃盗のきっかけになる可能性があると心得ましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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