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インターネット利用に不安を感じる人は増えている
インターネットは、いまやごく普通のインフラとして日常生活に不可欠なものとなっています。その一方で、トラブルも増えており、社会問題にもなっています。先日、内閣府が行った「インターネットの安全・安心に関する世論調査」によると、インターネットの利用に関するトラブルについて不安があると答えた人は、「不安がある」「どちらかといえば不安がある」を合わせて67.6%にのぼります。この数値は、前々回の2007年の調査では45.4%、前回の2015年の調査では56.4%、となっており、ここ10年ほどで20ポイント以上増加しています。
対策を行っていない人は全体の4分の1
人間はトラブルの内容や原因を知ってしまうと、それが気になってしまい、より不安が増長してしまいます。いわば、"知らぬが仏"は、ある意味不安にならないため方法なのかもしれません。先に示した通り、調査の回数を重ねるごとに、不安を感じる人が増えているのは、実際にインターネットを介した犯罪やトラブルが増えていることのに加え、報道などのメディアからの情報が増え、ますます不安が増長しまうという面が」かもしれません。
このネットに対する不安を取り除くためには、何らかの対策を行わなければなりません。今回の調査で、インターネット利用に際して対策を行っているかどうかを尋ねた問いでは、対策を行っていると答えた人は53.1%となっています。一方で、行っていない人は16.9%となっています。ただし、それ以外の27.9%の人はインターネットを利用していないと答えているので、対策を行っている人が76%、行っていない人が24%と考えた方がよさそうです。
対策を行っている高齢者は少ない
対策を行っている人について年齢別にみると、40代の人が最も対策を行っているようです。40代をピークに、それ以下の年齢層、それ以上の年齢層になるほど、割合は減っています。特に、60代と70歳以上の人については、対策を行っている人は半数以下となっています。しかも、先の「不安がある」と答えている人についても、70歳以上の人は50%を下回っており、不安がないので対策を行っていないという構図が見えてきます。別の設問で、対策を行っていない理由を見ると、70歳以上の人に多い特徴として、「自分は被害に遭わないと思っている」「考えたことがない」というのが、他の年代に比べて多くなっています。ネットに関する不安に対して、あまり自分事としてとらえていない部分がありそうです。
ネット対策は必ず行いましょう
昨今のサイバー犯罪被害では、ネットバンキングに関する不正送金被害に遭ったり、ランサムウェアによる被害に遭ったりといった事案が増えています。いずれも対策が不十分だったり、行われていなかったりといった端末が狙われています。また、インターネットを利用する場合には、パソコンよりもスマホという時代です。スマホのセキュリティ対策は、いまや必須であることを認識していただきたいと思います。近年では、高齢の方もインターネットを利用しているケースは多いので、高齢の方が近くにいらっしゃったら、インターネット対策の状況についてぜひお話ししていただければと思います。
参考
安心豆知識「過度な情報接触による不安」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
インターネットの利用に関するトラブルへの不安感
(内閣府の世論調査を量をもとに作成)
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