ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > ご存知ですか?「たびレジ」 楽しい海外旅行のために登録を
8割の方が海外渡航時に安全情報を調べている
近年、紛争地帯以外でも暴動やテロなどが発生し、場合によっては日本人も巻き込まれるというケースもごくまれに見られます。いかに現地の治安情勢を把握するかが、安心して楽しく過ごすためにはとても重要になっています。
先日、内閣府から発表された世論調査によると、「自身や家族が海外へ渡航するとき、もしくは今後渡航するとき、渡航先の治安・災害・感染症などの安全に関する情報を調べますか」との問いに、「調べる」もしくは「ときどき調べる」と答えた方は82.6%にものぼります。ガイドブックを見たり現地の駐在員に聞いたりという方もいらっしゃると思いますが、皆さんは海外に旅行に行ったり出張に行ったりするときに、渡航先の状況をどのようにして調べていますか。
渡航先の状況を得るには
右のデータは、「海外安全に関する世論調査」です。この調査は、海外安全に関して国民の意識を把握しようと行われたものです。それによると、先に示したように、渡航先の状況把握を行っている方は非常に多くなっています。また、情報を調べる方法では、「インターネットで検索してクチコミなどの情報を得る」という方が7割以上と最も多くなっています。2位は「ガイドブックから得る」、3位は「旅行会社や添乗員から説明を受ける」と続いています。その次の4位に「外務省の『海外安全ホームページ』や『たびレジ』から得る」となっています。
短期の渡航の際は「たびレジ」に登録を
「たびレジ」とは、旅先の安全情報が届く、外務省のメール配信サービスです。メールアドレスを登録しておけば、出発前から旅先の安全情報が入手できたり、旅行中も安全に関する最新情報を入手できたりします。
海外に転勤になったり長期留学したりといった、3か月以上の滞在を行う場合は在留届の提出が法律で義務付けられていますが、それより短い場合は提出の義務はありません。しかし、何らかのトラブルに巻き込まれてしまったり、渡航先の情勢が急変したりといった場合に、登録したメールアドレスに日本の外務省を通じて情報が配信されます。例えば、2017年5月22日に英国・マンチェスターのコンサート会場で発生した爆発テロについては、現地警察が発表した直後に、会場付近の状況とともに「マンチェスターにお住まいの方及び滞在中の方におかれましては,現場付近には絶対に近寄らないようにして下さい」というメールが在英国日本大使館から配信されました。また、2016年7月14日の夜に発生したニースでのトラック突入テロでは、「このメールを受け取られましたら、大変恐れ入りますが、『被害なし』『問題なし』と至急御返信をお願いします。」という安否確認メールが在マルセイユ総領事館から配信されています。スマートフォンを利用されている方などは、そのアドレスを登録しておくことで、このようにすぐに情報を得ることができます。
普及率はまだ低いが
この「たびレジ」ですが、先の世論調査によると「すでに利用している」と答えた方は、わずか3.0%となっており、まだまだ普及しているとは言えません。しかし、「利用したい」と答えた方は51.3%と、かなり高いレベルとなっています。筆者は、海外に旅行などで出かける場合には登録していますが、特に難しいところはなく、それでいてメリットはたくさんありますので、もしも海外に短期で行かれる場合は利用していただきたいと思います。
参考)
外務省「海外安全ホームページ」
2017年マンチェスター・アリーナでの爆発事件の際の情報
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
渡航先の安全に関する情報を調べる方法
(内閣府の資料をもとに作成)
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