ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 「ビール」と「エアコン」から考える、「価値」の正体
今年も6月になりました。梅雨の合間には、夏を感じさせる蒸し暑い日もあり、ビールを飲みたいと思う機会も増えてきています。私たちはなぜ、暑い日にビールを飲みたいと思うのでしょうか?今回は、私たちの欲求の正体、そして「価値」について考え、ホームセキュリティがどのような形で価値を提供しているかについて思いを巡らせてみたいと思います。
・ビールを飲みたいと思う理由
暑い日に「冷えたビールを飲みたい」という思い(欲求)が生じるのは、ビールによって喉の渇きが癒されるからだけではありません。「喉の渇きを癒やすこと」だけが目的なのであれば、飲み物であるならば何でも良いはずです。また、その飲み物の温度も関係ないはずです。
夏の暑い日に、私たちが「ビールを飲みたい」、それが「キンキンに冷えていればなおのこと良し」と思うのは、ビールに含まれるアルコールや炭酸などが複雑に絡み合って紡ぎ出される味や、周りの気温との温度差などによって創り出される、俗に「のどごし」と呼ばれる刺激感覚などが、私たちの意識に「心地良さ」をもたらすからでしょう。
つまり、夏の暑い日に「冷えたビールを飲みたい」と思うのは、私たちの意識が「心地良さ」を感じたいがためです。「冷えたビールを飲むこと」は、意識が「"心地良さ"を感じる」という目的にいたるための手段だと考えられます。私たちは、本質的には「ビールを飲む」行為自体をしたいわけではなく、その行為によって「"心地良さ"を感じたい」のです。
・エアコンを買いたいと思う理由
蒸し暑くなるこれからの季節、家電量販店の売れ筋の商品はエアコン。週末のエアコン売場は人でいっぱいになります。今の時季、エアコン売場に急ぐ人々の中には、使っているエアコンが故障し、「暑さに悲鳴をあげて」という理由の人も相当数いるはずです。
暑い季節のエアコン故障の際、多くの人が取るエアコン売場に急ぐという行動は、私たちが同じ季節に「冷えたビールを飲みたい」と思うのと同じ理由です。エアコン売場に急ぐのは、決してその機械を自分の所有物にしたいからではありません。私たちは、その機械の機能によって、暑さという心地悪さから逃れ、「涼しさ」という「"心地良さ"を感じたい」のです。
・「価値」とは何か
暑い日の「ビール」と「エアコン」、これら2つをよく考えると、私たちが「価値を感じること」がどういうことか、そして「価値」とは何かが見えてきます。私たちが「価値」と呼んでいるものの正体とは「心地良さ」のことにほかなりません。
・ホームセキュリティが創り出す「価値」とは
ホームセキュリティは、ご家庭の「万が一の際、それによる影響をできるだけ小さくする」サービスです。これは、「万が一でも大丈夫」という「安心感」、すなわち「心地良さ」を提供するサービスなのです。そしてこれこそがセコムがホームセキュリティというサービスによって世に提供している「価値」にほかなりません。
「"価値"を創る」「付加"価値"の高い商品」など、世の中をみるとさまざまな企業や組織が「価値」をキーワードにしたメッセージを発信しています。しかしそこにある「価値」の本質にまで踏み込んでいるメッセージはなかなかありません。「"価値"とは?」セキュリティの本質を極めるためには、実体をもたない、このような概念を追いかける必要もあるのです。
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