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『いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに』(源氏物語)、『春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)』(枕草子)。これは、平安時代に書かれた有名な文学である源氏物語と枕草子の冒頭です。学生時代、古典の勉強で暗唱させられた方も多いのではないでしょうか。
私たちは、平安時代に書かれた文書を読むことで、その当時の生活様式や思いに触れることができます。これは、もちろん当時に書かれたこれらの作品が今まで残っていたからです。印刷技術がなく、書き写ししか部数を増やす術がなかった当時から、災害や戦火などの歴史の荒波に耐えて、よく現在まで残ったものと思います。
情報は放っておくと消えてしまう運命
過去のコラムでは、デジタル形式で記録させた情報の劣化と読み出し不能の問題について触れたことがありますが、何もしないでいると現代のコンテンツは、千年後にはほとんど消えてしまいます。また、かろうじて残った情報も、それを読み出す術がなくなっていることは十分に想像できることです。高密度で記録された情報ほど、風化、劣化という自然の摂理には弱いのです。
知識などの情報を言葉として伝え、記録として次世代に残して、積み上げていくことで発展してきたのが人類の文明ですから、情報が消えてしまう問題は、人類全体の問題といっても過言ではないでしょう。情報の記録媒体を保管する場合は、相当の注意を払うだけでは十分ではなく、定期的にリフレッシュし続ける必要があります。平安文学も、書き写しというリフレッシュ作業を経ることで現在まで残ったのです。
家族の情報は、非常に価値が高い
個人にとってお金に換えがたい情報の一つに家族の記録があります。例えば、子どもの小さいころのシャッターチャンスは、その瞬間しかありません。そういった意味では、子どもの小さいころを撮った写真の価値は大きいものです。一般に、個人が撮った写真も、同じものがないという意味では、非常に価値の高い情報であると言えます。
個人情報を守るホームセキュリティシステムが誕生
このたび、新型ホームセキュリティシステム「セコム・ホームセキュリティ Gカスタム」が発売されました。このホームセキュリティシステムの機能の中には、東日本大震災の教訓をもとに開発された「データお預かり機能」があります。ご家族や親戚、友人などの電話番号をはじめ、健康保険証やパスポートなどの身分証明書、通帳、服用中のお薬の情報など、さまざまな個人情報を日本最高レベルのセキュリティを誇る「セキュアデータセンター」でお預かりします。
ご家族の安全はもちろんのこと、ご家族の大事な個人情報も「セコム・ホームセキュリティ」がしっかりお守りします。
(参考)
・安心豆知識「想い出の写真が消えてしまう 個人データの可用性問題」(2010/6/14)
・安心豆知識「想い出の写真が消えてしまう2 読み出す機械がなくなる問題」(2010/6/21)
・安心豆知識「情報の価値とセキュリティとの関係」(2011/12/5)
・「セコム・ホームセキュリティ Gカスタム」
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