ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 増加率が上昇、「振り込め詐欺」
特殊詐欺の被害が増えています。2017年は、今年に入ってから7月までの間に、件数は1万325件。その内訳は、オレオレ詐欺などの「振り込め詐欺」が1万152件、金融商品取引名目などの振り込め詐欺以外の「特殊詐欺」が173件です。
近年、後者についてはかなり減少してきていますが、前者については未だに増えています。前年同期比で振り込め詐欺以外の特殊詐欺は48.8%減少しているのに対し、振り込め詐欺については同39.0%の増加となっています。
中でも、被害が多いのはオレオレ詐欺です。これまで、月400〜500件で推移していましたが、今年の春ごろから、月700〜800件となっています。架空請求詐欺も増えており、月300件前後でしたが、昨年末あたりから500件前後になっています。
一方で、還付金詐欺は、これまで一貫して増加傾向でしたが、今年春ごろから傾向が変わってきています。
それぞれの月別件数をもとに、直近1年間とその前の1年間の増加率を見たものを図に示しました。オレオレ詐欺は月8.2件の増加だったものが、月29.8件の増加に変わっています。また、架空請求詐欺は、月8.4件の減少から月19.7件の増加となっています。いずれも増加率が増えていることがわかります。
一方、還付金詐欺は月12.5件の増加から月9.3件の減少へとトレンドが変化しています。とはいえ、国民生活センターへの還付金詐欺に関する相談件数は年々増え続けています。特に、60歳以上の方からの相談が増えており、全相談者に占める60歳以上の方の割合は、2012年は86.7%でしたが、2016年は96.7%まで増えています。ATMに現金を補填するセコムの隊員が、携帯電話を片手にATMを操作する方に声をかけ、被害を未然に防いだケースも多くは還付金詐欺となっています。
「ATMで操作すれば還付金が受け取れます」などという文句は詐欺です。ぜひ、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんに伝えていただきたいと思います。
【参考情報】
還付金詐欺の相談増加(国民生活センター)
キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺が急増
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
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