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耳かきを自分でする乳幼児の事故に注意

 東京消防庁では、毎年3月3日の耳の日を前に、耳かき中の事故についてまとめています。
 年齢別の救急搬送者をみると、0〜4歳の乳幼児が圧倒的に多くなっています。全体の39.0%がこの年齢層に当たります。次に多いのが5〜9歳の11.3%、その次に多いのが10〜15歳と30〜34歳の6.9%の順となっています。

 小さなお子さんが受傷した状況をみると、「誰かに耳かきをしてもらっていた」というのが多くなっています。おそらくお母さんにやってもらっているのではないかと思います。ところが、1歳と2歳の子どもは、「誰かに」ではなく「自分で」が多くなっています。
 図は、0〜5歳の受傷状況を示したものです。1歳の子どもは6割弱が、2歳の子どもは5割強が「自分で耳かきをしていた」もしくは「耳に入れていた」という状況で受傷しています。小さい子どもは、力の加減がわからずに奥に入れすぎてしまい出血するケースもあるようです。また、耳かきをしながら歩き回るなどして、転倒したり、人やペットにぶつかったりしているようです。

 3歳以上になると、「誰かに耳かきをしてもらっていた」が「自分で」を上回っています。その際の受傷状況は、お母さんが子どもの耳掃除をしていた時に、子どもが急に体の向きを変えたというものもあるようです。
 同じようなケースでは、歯磨き中の歯ブラシによる事故も1歳児が最も多くなっています。綿棒などを手の届かないところにしまうとともに、小さい子どもが耳や口に道具を差し込むシチュエーションでは、いつも以上に注意が必要となります。

【参考情報】
データから読む「歯磨き中の事故は1歳児が最も多い」

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰

耳かき中の受傷状況別の搬送者数(東京消防庁)

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