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2015年の住宅侵入盗の割合は1220世帯に1件

 前々回の本コラム欄で、2015年の住宅侵入盗について示しました。前年比をみると、全国的には減少トレンドとなっていますが、増加となった県もかなり増えてきています。では、どの県が泥棒に好まれているのでしょうか。
 総務省が発表している世帯数のデータを用いて、何世帯に1件の割合で侵入されているかを見てみましょう。2014年のワースト1位は茨城県でしたが、2015年はどうなったのでしょうか。

 侵入割合を計算すると、全国平均は1220世帯に1件で、2014年よりも割合はさらに低下しています。
 都道府県別にみると、今回もワースト1位は茨城県で、520世帯に1件の割合となっています。次いで、福岡県、愛知県、岐阜県と続きます。ちなみに、2000年代前半にワースト1位となっていた千葉県は7位、2000年代後半に1位となっていた群馬県は9位となっています。

 ワーストランキングの上位にはありませんが、2014年と2015年を比べた場合に、大きくランクアップしたところも注意が必要です。47都道府県の中で最も大きく変化したのは、9位アップした山形県で、次いで8位アップした滋賀県や岡山県です。これらの県は、侵入割合が大幅に増えています。
「うちの県は泥棒に好まれていないから大丈夫」などと考えてはいけません。前々回も示しましたが、住宅侵入盗については、件数の減少一辺倒の時代から外れつつあります。最寄りの警察署などからの情報にも目を通していただき、引き続き戸締りチェックなどの防犯活動を継続していただきたいと思います。

【参考情報】
データから読む「全国規模でみると住宅侵入盗は減少したが・・・」
データから読む「2014年の住宅侵入盗の割合は1160世帯に1件」

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰


都道府県別の住宅侵入盗の割合(2015)
(2015年の犯罪統計、2015年1月1日の世帯数のデータから算出)

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