ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > いまだ増え続ける東日本大震災の被害
東日本大震災から4年が経過しました。被害状況について、消防庁から「平成 23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被害状況」という資料が定期的に発表されています。先日3月9日に発表された第151報によると、3月1日時点での人的被害は、死者1万9225人、行方不明者2614人、負傷者6219人です。
また、家屋の被害については、全壊12万7830棟、半壊27万5807棟、一部破損76万6671棟、床上浸水3409棟、床下浸水1万217棟となっています。一年前に発表された第149報からの差分で、変化がなかったのは負傷者と床下浸水のみです。
実は、復旧・復興が進んでおらずに、カウントされていない被害件数は、まだまだあるのです。
被害状況の把握に時間がかかった大震災
2011年3月11日午後2時46分に地震が発生し、その直後は被害状況がわからず、これらのデータは発表されませんでした。初めて死者の数を発表したのは、同日午後5時発表の第5報だったようです。
また、行方不明者の記述は、翌日3月12日午前1時発表の第15報で出てきています。時間が経過するほどに行方不明者は増大し、3月末に1万3000人を超えています。その後、行方不明者は生存者が見つかるなどして、急激に減少していきます。1年後には3000人を切り、現在に至っています。
小さな災害や事故であれば、被害状況はすぐに把握できますが、東日本大震災は災害の規模が大きかったため、被害状況の数値が安定するまでに、半年から1年という時間が必要だったことがわかります。
震度4以上の余震は累計340回
地震の規模が大きかったために、長引いているもののひとつに余震が挙げられます。右の図は、震度4以上の余震回数の積算の推移を示したものです。
今回の第151報によると、3月1日までに、震度6強が2回、震度6弱が2回、震度5強が16回、震度5弱が47回、震度4が273回で、合計340回発生しています。震度6強は2011年4月7日以来、震度6弱は2011年4月12日以来発生していません。
発災後、半年くらいは余震回数が急増していますが、最近はなだらかな増え方となっているのがわかります。しかし、なだらかになったとはいえ、右肩上がりの傾向は続いています。特に震度4以下の余震は、今後も少なくないと考えた方が良さそうです。
安否情報がわかるだけでも
今後懸念される、東海・東南海・南海地震や、首都直下地震などは、地震の規模にもよりますが、人口密集度がかなり高いこともあり、被害の全貌を把握するためには、より時間がかかるかもしれません。
せめて、家族の安否だけでもすぐにわかるように、事前の準備をしておくとよいかもしれません。伝言ダイヤル171やWeb171の使い方を再確認したり、安否情報の集約場所として、被災可能地域とは離れたところに住んでいる親戚・知人との連絡方法を決めておいたりすることも有効かと思われます。家族の安否がわかるだけでも、心の安心感は全く異なるものになるはずです。
【参考情報】
・セコム安否確認サービス
・リアルタイム災害情報サービス
・データから読む「東日本大震災から1年経ったいまも続く余震」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
震度4以上の余震の累積回数の推移
(消防庁災害対策本部の被害報をもとに作成)
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