ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 住宅を狙ったドロボウはどこをどうやって入る?
先日、警察庁から「平成25年の犯罪情勢」が発表になりました。例年、5月末から6月上旬に発表されていましたが、今年はなかなか発表されず、不思議に思っていました。先日、7月を前にして、ようやく発表されました。
今回は、この中から住宅侵入盗についてみてみましょう。ガラス破りやピッキングなどといった手口別に見た場合では、無施錠箇所からの侵入がトップとなっています。さらに、玄関や窓などといった場所別に見た場合では、窓からの侵入がトップとなっています。
これまで、どの住宅タイプでも、窓がトップでしたが、2013年の統計をみると、4階建て以上の集合住宅だけは、玄関からの侵入がトップに変わっています。
建物別にみた侵入の場所と方法
侵入手口と侵入場所を一緒に見たものが右の図になります。 上から順に、戸建て、4階建て以上(以下、高層)の集合住宅、3階建て以下(以下、低層)の集合住宅となっています。
戸建ての場合、窓のガラスを破る手法がトップで、次いで、無施錠の窓からの侵入、無施錠の玄関からの侵入と続きます。
また、高層集合住宅では、無施錠の玄関からの侵入がトップで、次いで、窓のガラスを破っての侵入、無施錠の窓からの侵入と続きます。
さらに、低層集合住宅では、窓のガラスを破っての侵入、無施錠の玄関からの侵入、無施錠の窓からの侵入と続きました。
4位以下については、戸建てでは無施錠の勝手口が、集合住宅では合カギかぎを使った玄関からの侵入が登場しています。
窓から入られる?玄関から入られる?
いずれの図も、上位5つまでと"その他"で示しましたが、上位5つだけで8割ほどを占めています。これらを大観すると、戸建てや低層集合住宅については、窓を狙われるケースが多く、高層集合住宅では、カギのかかっていない無防備な玄関が狙われているといえます。また、低層集合住宅についても、玄関が無施錠となっていることが多いようです。さらに、高層と低層のどちらの集合住宅にも言えることですが、合カギかぎによる侵入がランクインしていることも見逃せません。
まずは無施錠状態をなくしましょう
今回は、手口別場所別に、住宅へのドロボウのアプローチについてみてみました。壁を破壊してまで侵入しようとするケースは、ないわけではありません。以前、防犯診断に伺ったお宅で、ドロボウが壁を壊そうとした跡を実際に見たことはありますが、ごくごく一部のレアケースかと思われます。ほとんどはドアや窓といった開口部からの侵入です。
右の図を見ていただくと、建物別に、どこをどのように対策すると有効であるかがお分かりいただけるのではないでしょうか。まずは、施錠励行が対策の大きな柱といえそうです。さらに、施錠する場合には、ダブルロックにしていただくことで、抵抗性はさらに大きくなります。夏休みの旅行を前に、ご自宅の守りを見直してみてはいかがでしょうか。
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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
戸建住宅の侵入口・侵入手段
4階建以上(高層)の
集合住宅の侵入口・侵入手段
3階建以下(低層)の
集合住宅の侵入口・侵入手段
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