ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 夏に増える在宅時侵入盗
8月もいよいよ後半に入りましたが、まだ暑い日が続いています。日中の暑さが残り、夜になっても気温が下がらない日もあります。そんな日は寝苦しいため、エアコンのお世話になる方もいらっしゃると思います。 しかし、エアコンは体調を崩すということで、窓を開けて風を通すという方も多いのではないでしょうか。先週の月曜コラムでも書きましたが、窓を開けたまま寝ていると思わぬ来訪者を呼び寄せてしまう可能性もあります。
窓が開いていれば泥棒の手間が減る
住宅侵入盗は手口別に、空き巣、忍び込み、居空きの3つに分けられます。これらのうち、忍び込みと居空きは、夏に増える傾向にあります。右の図は、昨年の警察統計から作成したものですが、住宅侵入盗のうち忍び込みと居空きの割合を月別で示したものです。
忍び込みは7月から8月にかけて、居空きは9月頃に多くなっています。やはり、窓を開けたご家庭が多いためかと思われます。泥棒にとって、窓が閉まっていると、ガラス破りやピッキングといったひと手間が必要ですが、窓が開いていればその必要はありません。
増加傾向にある忍び込み
住宅侵入盗は、空き巣が7割を占めています。残り3割が、住人が在宅中にも拘わらず侵入してくる忍び込みと居空きになります。割合としては少ないとはいえ、泥棒と鉢合わせになる可能性があり、万が一のことを考えるととても怖い侵入者といえます。以前の水曜コラムで書かせていただきましたが、この在宅時に侵入してくる泥棒の割合が年々増えて、昨年は30.0%となりました。特に忍び込みの増加が目立ちます。
風の通り道を限定する
泥棒を入らせないためには、施錠がとても重要になります。しかし、夏の暑い時期に窓を閉めきって過ごすのは、別の危険性がともないます。熱中症にならないためにも、換気はこまめに行いましょう。日本の高温多湿な夏を乗り切るには、窓を開けて涼しい風を取り入れたいと、誰しも思うものです。しかし、招かざる来訪者をやすやすと入れてしまう場所にもなってしまいます。開ける場所を限定することと、開ける場合にも全開にならないように補助錠を活用するなどの対策が大切です。
(参考)
・安心豆知識「夏の夜の忍び込み対策と節電」
・データから読む 「住宅を狙う泥棒の3割が在宅時」
・在宅時の防犯にも威力を発揮するセコム・ホームセキュリティ
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
住宅侵入盗に占める
忍び込みと居空きの割合
(2011年、警察庁)
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