ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 住宅を狙う泥棒の3割が在宅時
近年の犯罪数は減少していることは、前回のこのコラムでも書かせていただきました。皆さんがお住まいになっている住宅を狙う泥棒も、件数としては減少しています。住宅を狙う泥棒のタイプは、侵入の手口で3つに分けられます。「空き巣」と「忍込み」と「居空き」です。
空き巣、忍込み、居空きとは
以前にも説明させていただきましたが、おさらいのためにもう一度まとめてみましょう。空き巣は、皆さんが留守の時に侵入する泥棒のことをいいます。また、忍込みは、ご家族の皆さんがお休みになっているときに、こっそりと侵入する泥棒のことです。
そして、居空きは日中に皆さんが生活しているにも関わらず、家族に見つからないように侵入する泥棒のことをいいます。つまり、空き巣は誰もいない時、忍込みと居空きは、住人がいる時という違いがあります。この在宅時の泥棒が、少し増えてきているようです。
在宅時の泥棒の割合が増加
警察庁が発表した昨年の犯罪統計資料によると、住宅侵入盗の件数は減少傾向にあります。しかし、その中で忍込みだけは8年ぶりにわずかながら増加しました。右の図は、住宅侵入盗に占める、空き巣、忍込み、居空きの割合の推移を示しています。空き巣は減少傾向であるのに対して、忍込みは増加傾向にあります。
また、居空きは横ばいとなっています。空き巣の割合は、2005年に78.1%でしたが、2011年では70.0%となっています。一方、忍込みの割合は2005年に16.9%でしたが、2011年には24.5%と増えています。これまで、忍込みと居空きを合わせた在宅時侵入は20%台でしたが、今回初めて30.0%と大台に乗ってしまいました。
泥棒と鉢合わせしないために
留守の時に、勝手に侵入して引き揚げてくれる空き巣は、住人と泥棒が遭遇することはありません。しかし、夜トイレに行くために起きたら忍込みの泥棒と鉢合わせになったり、日中に食事の準備や洗濯をしているときに、居空きの泥棒と鉢合わせになったりしたら、かなり驚くと同時に、もしかしたら命が危険にさらされることになります。
住宅侵入盗の侵入手段でもっとも多いのは、無施錠箇所からの侵入となっています。夜にお休みになる時はもちろん、昼間でも在宅時には施錠を心掛けるようにしてください。泥棒の侵入を抑えることができるはずです。
(参考)
・在宅時の防犯機能も充実した「セコム・ホームセキュリティ」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
住宅侵入盗に占める空き巣、
忍込み、居空きの割合 (警察庁)
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