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運動会の保護者競技とリスクマネジメント

 日中でも気候が爽やかに感じられる季節となり、子ども達の通う学校では、運動会や文化祭が盛んに行われています。運動会や文化祭は、文部科学省の学習指導要領の中で「特別活動」と呼ばれる教育課程であり、秋に行う学校が多いようです。
 昨年は、この季節によく開かれる文化祭を題材に、リスクマネジメントの必要性について述べましたが、今回は運動会をテーマとして考えてみたいと思います。

運動会における保護者の方の競技は要注意
 先日の秋晴れの下、筆者の子どもの通う学校でも運動会が行われました。その中で保護者が参加する競技も行われ、「保護者リレー」では、本気で全力疾走する親御さんがたくさんいました。(実は、筆者も全力疾走し、現在筋肉痛に悩まされています)
「保護者リレーは、けが人が多発する競技のため、参加する親御さんは十分に気をつけてください」という事前注意もあったのですが、いざトラックに出てバトンを受け取ると、そのような注意はどこかに行ってしまう人が多かったようです。
 実際に、リレー競技では転倒する親御さんたちが散見されました。子どもの声援の手前もあるのか、つい張り切ってしまって、夢中で全力疾走してしまったようです。幸いにも大けがはなかったのですが、今年の運動会でも例年通り「けが人が多発する競技」を実証することになってしまいました。

なぜ「足がもつれる」のか
 運動会の保護者競技で走った人は、よく「気持ちだけが先に行き、体がついて行かない」という感想を持ちます。現代社会で生活する私たちは、学校を卒業すると体力の限界まで全力で走る機会はほとんどありません。そのため、肉体は年を重ねて歳相応になっていても、走ることに対するイメージは若い頃のままであるということが起こりがちなのです。
 この「頭の中にある(若い頃の)自分のイメージ通りに体が動かない」状態を表した言葉が「足がもつれる」という表現なのではないかと思います。

自らの状況を認識するのがセキュリティへの第一歩
 本コラムでは、若かりし頃の感覚や経験によって、自らの肉体や認知力を過信しがちなシニア層に対する「セキュリティ啓発」の必要性について触れたことがあります。保護者参加競技における「頭の中にある(若い頃の)自分のイメージ通りに体が動かない」現象の頻発は、まだシニア層とは呼べない年齢の人々に対しても「自らの現在の体力を自覚する機会」の必要性を感じさせるものです。イメージと現実を一致させることが事故回避につながるということです。

 さて、今回は子どもの学校で開かれた運動会の保護者競技をきっかけにして、「意識」と「実際の状態」の乖離が問題を引き起こすことについて考えてきましたが、これはセキュリティ対策全般についてもいえることです。実際が安全ではないにもかかわらず、それを認識していない状況は、どのような場合においても、大きな問題を引き起こすリスクとなることを覚えておいていただければと思います。

(参考)
・安心豆知識「シニア層に対するセキュリティ啓発の必要性」(2010/3/29)
・安心豆知識「学校の文化祭に必要なリスクマネジメントの目」(2010/10/25)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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