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ハロウィンの夜に潜む犯罪心理

 ハロウィンは、欧米の年中行事として毎年、10月31日の夜に行われます。キリスト教の諸聖人の祝日、万聖節(11月1日)の前夜として位置づけられています。
 この日、子どもたちは、魔女や海賊、お化けなどに仮装して「トリック・オア・トリート(いたずら受ける?それとも取引する?)」のかけ声とともに、「ジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)」の飾り付けをした近所を回り、お菓子をもらいます。

 ハロウィンは、欧米の行事だったのですが、最近は、日本でもポピュラーになってきました。筆者が住む場所の近くでは、伝統的にハロウィンの行事が盛んな一角があり、実際に多くの子どもたちが仮装して家々を巡っています。子どもたちだけでなく、付き添う親たちも、ウェディングドレスやTVヒーローを模した着ぐるみを着るなど、さながら欧米の住宅地のようです。

悲劇が起こる日として知られるハロウィン
 子どもたちにとって楽しい思い出を作る日であるハロウィンは、一方でさまざまな事件が起こる日としても知られています。1992年には、米国で、ハロウィンのパーティに参加するために仮装していた日本人の高校生が射殺されるという悲劇も起きています。
 また、これ以外にも世界中でハロウィンに関係する事件は、毎年起きています。仮装した人が撃たれたり、逆に仮装した強盗に襲われたりという事件、さらには、子どもたちに配られるお菓子に毒物が混入されるという陰湿な事件もありました。

なぜハロウィンで事件が起こるのか?
 それでは、なぜハロウィンに事件が起きやすいのでしょうか。本コラムで何回か触れたように、人は「いつもと違う、周囲と違う」という感覚によって、状況の異常性を判断しています。ハロウィンは、仮装などによって「いつもと違う、周囲と違う」状況を演出する行事であるため、この日は、異常性を判断する感覚が働きにくいのです。それゆえ、異常性の誤認による事件が起きやすい日になっていると考えられます。

普段の判断力が働かない日に注意
 普通の日に、普通の状況で、ウェディングドレスやヒーローの着ぐるみを着て、住宅地を歩いている人がいたら、「普通ではない」という意味で十分に怪しい人です。ところがハロウィンの日には、これが怪しい人かどうかがまったく判断できないのです。

 過去のコラムでも触れましたが、不審者の判断には、ある場所にいる人々について、平時における「集団としての性質」「時系列的な性質」を把握しておくことが欠かせません。これらの性質の把握は、ある人物を、「周りと違う」と「いつもと違う」と判断するための要件であるといえます。

 ハロウィンの日、その行事が行われる地区は、仮装するという習慣のために、人々の「外見」からは「周りと違う」と「いつもと違う」という判断ができない時間と場所となっています。ハロウィンなどの行事に参加する際には、これらを頭に置き、少しでも怪しい「行動」をする人がいたら十分に注意するようにしてください。

(参考)
・安心豆知識「不審者はなぜ不審なのか」(2010/12/20)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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