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「銀行の帰り道にひったくりにやられた」「お金を下ろした後自宅に泥棒に入られた」などのようなニュースを耳にすることがあります。このようなニュースを耳にして「なんて運が悪い人だ」と思われた方は要注意。この手の事件は起こるべくして起こっていることが多いため、無頓着にやり過ごしてしまっては、自らもその被害者になりかねません。
もうお分かりかと思いますが、これらの犯罪を起こした犯人は、最初から金融機関に何気ない顔で潜み、大金を下ろす人を張っていたのです。最近の金融機関のCD/ATMは、犯罪防止の観点から一日に引き出すことのできる金額が限られています。従って、ある程度まとまったお金が必要な場合、預貯金の窓口に並んでそこで下ろさざるを得ないのです。
これが犯罪者の目にどう映るかということです。銀行のロビーで、順番を待っている人のような顔をして、窓口に目を光らせ、そこでお金を受け取っている人を見つけたら、何気ない顔をして後をつける。これだけで確実に、ある程度のまとまったお金を持っている人を見つけることができます。窓口でお金を下ろした人が、人気のないところを通るチャンスがあれば、その瞬間を見計らって「ひったくり」をすれば、無作為にひったくりを行う場合に比べて、はるかに大金を入手できます。
このことを頭におき、銀行の預貯金窓口でお金を引き出さざるを得ない場合、まわりに不審な人物がいないかどうかに十分注意する必要があります。また、お金を下ろした後もタクシーを使う、人通りの多い道を通るなどの工夫により、そのお金をひったくられるリスクを下げる努力をしてください。それに加え、後をつけられていないかという観点でまわりに気を配ることも必要になってくるかと思います。
「少しでも手間をかけずにできるだけ多くの成果を上げたい」という経済合理性で意志決定を行う犯罪者にとって、金融機関の預貯金窓口でお金を受け取っている人は、格好のターゲットとなってしまいます。預貯金窓口でお金を下ろした後は、いかに用心しても用心し過ぎるということはないということについてお分かりいただけたのではないかと思います。
(参考)
防犯対策すると逆に狙われる? 泥棒は趣味にあらず
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文
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