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防犯対策すると逆に狙われる? 泥棒は趣味にあらず

 本コラムでは、これまで「わが家には盗られるものがないから大丈夫」という感覚がなぜ危ないかについて述べ、油断せずに防犯対策をと訴えてきました。一方で「ホームセキュリティに加入したり、窓を強化したりする防犯対策をすると、あそこには金目のものがあると思われてかえって危ないのでは?」と思われる向きもおられます。今回はこのことについて考えてみます。

 趣味で「魚を捕る」行為をしている、いわゆる太公望と呼ばれる人の中には、捕るのが難しいと言われる「魚を捕る」行為にチャレンジし、その魚を捕ることで達成感を感じる人がおられることと思います。一方、「魚を捕り、それを売る」ことで生計を立てているプロの「漁師」は違います。漁に出る際に、あらかじめ「何をどれくらい捕る」という見積もりを立て、天候やその他の条件から判断して、戦略的に魚の群れがいそうな漁場に向けて仕事にでます。彼らは、自らの達成感を満足させるために、あえて捕るのが難しい魚だけを追うことはしません。もしそのような魚を追って何も捕ることができなかったら、時間と労力、そして船の燃料代などのコストが無駄に終わるからです。

 泥棒にもこれとまったく同じことが言えます。もし泥棒が、趣味でおのれの達成感を満たすために「他人の家に侵入してものを盗る」行為をしているのであれば、「防犯対策をしている家」は、チャレンジする価値のあるターゲットとして狙われることがあるかも知れません。しかしながら、多くの泥棒はプロとして泥棒という行為に及んでいます。すなわち、「財物を盗り、それを売る」ことで生計を立てているのです。泥棒という行為に及ぶ前に、どれくらいのものを盗るという見積もりを立て、十分に下見を行った上で、戦略的に状況を見極め、少しでもリスクが少なく、楽に成果につながる物件を狙って仕事に取りかかります。趣味でおのれの達成感を満たすために泥棒をしている犯罪者もゼロであるとは言えませんが、このような例はごくごく少数に過ぎません。

 多くの泥棒がプロである以上、防犯対策をした家と、なにも防犯対策をしていない家が2軒並んで建っていて、その他の条件がその2軒で同じであったなら、どちらを狙うかは自明なのです。泥棒は、基本的には何が何でも絶対にあなたの家に入りたくてやってくるのではありません。少しでも手間をかけずにできるだけ多くの成果を上げたい。泥棒もいわゆる「経済合理性」で動いているプロである以上、防犯対策は、守る側として十分にする価値のある行為となり得るのです。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文

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