防犯・防災用語集

放火 (ほうか)

火事を起こそうと、ものや建物に火をつけること。
放火による火災は、人目がなくなる夜間から明け方にかけて、多く発生しています。放火されると、ご自宅などの財産を失うだけではなく、ご家族の命も危険にさらされます。個人でできる放火対策は、家の周囲に燃えやすいものを置かない、建物の周囲や駐車場を明るくする、門扉や物置、ガレージなどは施錠して入り込まれないようにする、地域全体で夜回りなどの防火防犯活動に取り組むなどがあります。そして、万一放火された時に備えて、消火器を設置し、火事をいち早く知らせる住宅用火災警報器を取り付けます。近年は、建物内外の不審火を高精度でキャッチする機器も登場しています。

失火 (しっか)

過失から起こした火災のこと。
天ぷらを揚げている途中で台所を離れて天ぷら油に引火したり、寝たばこが原因で火災が発生したりする場合などが失火になります。失火の大半は、火気の取り扱いの不注意や不始末から発生しています。火災による被害を防ぐためには、初期消火がとても重要です。

雑居ビル火災 (ざっきょびるかさい)

飲食店や風俗店、パチンコ・麻雀店など、さまざまな業種の店が同居しているビルで発生する火災のこと。
雑居ビルでは消防法に違反している店が多いため、いったん火災が発生すると大きな被害をもたらします。これまでにも、非常階段付近に荷物が置かれていた、通路が狭くて避難が困難などの理由から、大勢の方が亡くなったことがありました。
雑居ビルの店に入る時は、避難経路はどこか、誘導灯があるか、窓が看板などで覆われていないかを確認し、店の中に入ったら火災の感知器があるか、消火器があるかを確認したほうがよいでしょう。

ダクト火災 (かさい)

飲食店などの厨房設備にある排気ダクトから発生する火災のこと。
ダクト火災は、厨房などの排気ダクト内に蓄積された油や埃に調理火などが引火することにより発生します。ダクト火災が発生すると、排気ダクトの中を火炎が走ってほかの場所に延焼したり、高熱の煙が噴出したりすることもありとても危険で、飲食店が火災を起こした場合、しばらく営業できなくなることもあります。
ダクト火災を防ぐには、排気ダクトの吸気口に油分を除去するグリスフィルターを取りつけて、こまめに清掃することが必要です。セコムグループのセコムアルファ (株) では、厨房用自動消火システム「トマホークジェット」を販売しています。厨房用自動消火システムは、1981年に消防庁から設置基準が通知され、装置の認定制度も始まり、火災予防条例や消防指導により、1983年ごろから新築の商業ビル、デパート、ホテル、スーパーなどの業務用厨房へ急速に設置され、近年は新築の商業施設の業務用厨房に設置されることが当たり前となっています。

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厨房・ダクト用自動消火システム

トマホークジェット

厨房火災 (ちゅうぼうかさい)

飲食店などの厨房設備で発生する火災のことで、そのほとんどがダクト火災です。
ダクト火災の大半は、排煙ダクト内の油かすが原因です。油かすがたまらないようにするには、油分を除去するグリスフィルターを排気ダクトの吸気口に取りつけて、定期的に交換や清掃を行うことが必要です。消防署でもグリスフィルターを取りつけて、こまめに清掃することを推奨しています。また、ダクト火災を未然に防ぐ厨房専用消火システムを設置すれば、厨房火災の対策を取ることができます。

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たばこ火災 (かさい)

たばこによる火災で特徴的なのは「無炎火災」と呼ばれるものです。たばこの火は700~800℃もの高温のため、特に寝たばこによる火災では、消したと思ったたばこが実は消えておらず、布団の中に入ってしまい、炎は出ないのにくすぶった状態が数時間続き、その後に大きな火災に発展するというケースがあります。
また、火災による被害だけでなく、歩きタバコや手持ちたばこによる子どものやけど事件なども少なくないのが現状です。 たばこ火災を引き起こさないためには、灰皿にはいつも水を入れておく。吸い殻はこまめに捨てる。寝たばこは絶対にしない。灰皿にたばこを置いたままにしないなどを意識し、マナーを守って喫煙しましょう。

ライター火災 (かさい)

ライターによる火遊びが原因の火災のこと。
ライター火災は、子どもが面白半分にライターをいじっているうちに火災になり、逃げ遅れて死傷者の出るケースがあります。マッチによる火遊びも、火災の原因になっているので要注意です。子どもをライターやマッチによる火災から守るには、ライターやマッチを絶対に子どもの手の届くところに置かないことです。そして、ライターとマッチの安全な使い方と危険性を教えることが大切です。