室外機が盗まれる?金属を狙う泥棒に注意

▼ 金属価格の高騰で急増する「エアコン室外機」への被害
エアコンの室外機が盗まれる被害が相次いでいます。
目的は、内部に使われている「銅」や「アルミニウム」などの金属を取り出してそれを売りお金にすることです。
金属価格の高騰を背景に、電線ケーブルや金属製品を狙った窃盗事件が急増しています。
こうした状況を受けて金属くず買い取り業者の規制を強化する「金属盗対策法」も成立しました。
室外機は屋外に設置されていて工具があれば短時間で取り外すことが可能です。
業者を装って怪しまれにくい格好をしているケースもあります。
「まさか室外機が盗まれるなんて」という油断を泥棒が狙っているのです。
「盗まれる可能性がある」ことを前提とした対策が求められます。
▼ 狙われやすいのはどんな家?犯人がチェックしている「条件」
事前に「盗みやすい家」を見極めてから犯行に及ぶことが多く、注意が必要です。
・建物の周囲の人通りが少ない
・防犯カメラやセンサーライトがない
・雑草が生い茂っている、郵便物がたまっている(空き家や長期不在と判断される原因に)
「人目につきそう」「警戒されている」と思わせる工夫が効果的です。
▼ 泥棒に「面倒そうだ」と思わせる、具体的な防犯の工夫
室外機はどこにでもあります。
「わざわざこの家を狙いたくない」「盗むのに手間がかかりそう」と思わせることが室外機の窃盗を防ぐポイントです。
・アンカー(ボルト)や金属チェーンで室外機をしっかり固定
・市販の室外機カバーや柵で囲う
・プランターや植木鉢を周囲に配置して、移動しづらくする
・防犯砂利を敷く、センサーライトを設置する、防犯カメラを設ける
・空き家であっても雑草の除去や郵便物の整理など「管理されている家」を演出
「盗まれるかもしれない」という前提で、防犯の工夫を日常に取り入れることが大切です。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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