防犯 2025年05月16日

空き家の防犯対策

▼ 空き家は狙われやすい
人口減少や高齢化の影響から空き家が年々増加しています。
空き家は、放置され管理が行き届いていないと空き巣や不法侵入などの犯罪の標的になりやすく、注意が必要です。

【空き家と気づかれやすい家】
・植栽や雑草が伸び放題になっている
・郵便受けに郵便物があふれている
・ゴミや落書きがそのまま放置されている

こうした状態が続けば、空き巣に「この家は人がいない」と判断されやすくなります。
放火や不法占拠といった二次的な犯罪リスクを引き寄せる要因にもなりかねません。

▼ 空き家の防犯対策は「空き巣対策の基本」から
空き家にも空き巣対策が欠かせません。
「人目がない」「侵入に時間がかからない」と思わせないための工夫が重要です。

【押さえておきたい空き家の防犯対策のポイント】
・玄関や窓の戸締まりを徹底する
・雨戸やシャッターがある場合はしっかり閉める
・ガラス破り対策に、複数の補助錠や防犯フィルムを活用
・特に人気のない裏手の窓には厳重な対策を
・脚立やブロックなど、足場になるものは屋外に放置しない
・センサーライトや防犯カメラの設置も検討する

基本の防犯だけでなく、家そのものを健全に保つためにも定期的なメンテナンスが重要です。
長期間放置された空き家は、通風がされず湿気がこもり、建材の劣化やカビの発生など、家が荒廃するリスクが高まります。

▼ 空き家の安全のためにすべきこと
空き家の防犯対策には、「ここは管理されている家だ」と思わせることが効果的です。
タイマーで照明を点灯させるなど、外から見たときに生活の気配が感じられる工夫を取り入れましょう。

一方で、空き家の維持には定期的なメンテナンスも欠かせません。
手入れや管理を徹底することで、「人が住んでいる」「侵入しにくい」と思わせることも可能です。

【定期的に行いたいメンテナンス項目】
・室内の換気(通風)
・郵便物の回収
・敷地や建物の点検(破損・異常の有無確認)
・庭木の手入れや雑草の除去

近所の方にはあらかじめ声をかけておき、異変に気づいたら連絡してもらえるようにお願いしておきましょう。
遠方で管理や迅速な対応が難しい場合には、空き家管理サービスの活用も効果的です。
換気や清掃、外観点検などを代行してもらうことで、「人の手が入っている」状態を継続的に保てます。

また、空き家に貴重品を置かないといった工夫も、被害を最小限に抑えるために大切です。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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