泥棒に入られた!被害直後に取るべき3つの防犯行動
▼ 泥棒被害にあってしまったら
帰宅した自宅がいつもと同じで「安心できる場所」とは限りません。
留守中に泥棒に入られている可能性も皆無ではないからです。
窓ガラスが割られている、家のなかが荒らされているなど、被害に気づいたときは冷静ではいられないのは当然です。
しかし、もしかしたら泥棒はまだ家のなかに潜んでいるかもしれません。
落ち着いて対処するために、泥棒に入られた可能性があるときの防犯行動をまとめました。
(1)自分の身の安全を確保する
泥棒がまだ家のなかにいる可能性を考え、家のなかにはとどまらないでください。
被害状況を確認するなど、家のなかを歩き回るのは危険です。
まずは自分の身を守ることが最優先。
安全を確保できる場所に移動しましょう。
(2)すぐに警察に連絡
警察への通報するのも、家の外でおこないましょう。
自宅の住所や名前のほか、状況についてもわかる範囲で伝えます。
異変に気づいた時間、盗まれたものや自宅の破損状況など、わかる範囲で伝えられるようにしておくこと。
メモを取ってから連絡すると、落ち着いて対処できます。
(3)現場に立ち入らない
警察が到着するまで安全な場所にいてください。
ひとりでは家のなかに入らないこと。
泥棒被害の現場は、警察官が検証をおこないます。
証拠を保存するために、あちこち触れたり、先に片付けたりしないようにしましょう。
▼ 何が盗まれた?被害状況を確認する
警察と一緒に現場検証をおこなうとき、盗まれたものについてしっかり確認しましょう。
泥棒は、普段あまり触れないものやしまい込んでいるものを盗む可能性があります。
泥棒被害にあいやすいものとして、以下のようなものがあります。
【泥棒に狙われやすいもの】
現金、キャッシュカード、クレジットカード、預金通帳、印鑑、ブランド品、貴金属、宝飾品、パスポート、マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、車の鍵、自宅の合鍵、証券、自宅の権利書、スマートフォン、パソコン、家電製品など
これらのものがどこにしまってあるか、きちんと把握していますか?
保管場所がわからないと、被害にあったことにも気づけません。
これらのものは日ごろから置き場所をしっかり管理し、家のなかを整理整頓しておくことが大切です。
▼ 泥棒被害にあったあとの対応と必要な手続き
盗まれたものが不正利用されないよう、すぐに手続きが必要なものをまとめます。
・預金通帳、キャッシュカード、クレジットカード
盗難直後から金銭被害が発生する可能性があります。
受付窓口のコールセンターへ一刻も早く連絡し、盗難被害を報告しましょう。
普段から必要な連絡先を控えておくと安心です。
・実印
市区町村の役所や登記所に届け出てください。
紛失した印鑑の印鑑証明書の発行や、改印届を出される可能性があります。
・預金通帳と届出印
すぐに銀行に盗難届を出し、不正取引を防いでください。
通帳と届出印は別の場所に保管しておくことをおすすめします。
・健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、運転免許証
再交付の手続きが必要です。
健康保険証は健康保険組合へ、マイナンバーカードは総合フリーダイヤル(0120-95-0178音声ガイダンス2番)へ、パスポートは都道府県のパスポート申請窓口へ、運転免許証は各都道府県の運転免許センターに連絡し、所定の再発行手続きをおこなってください。
・スマートフォン
高額な通信料の請求や電子マネーの不正使用、個人情報流出などのリスクがあります。
通信会社で使用停止の手続きをしてください。
泥棒に何を盗まれたのかきちんとリスト化しておき、警察に盗難届を提出しましょう。
保険金請求をする場合は、加入している保険会社または代理店に連絡を取り、所定の手続きをおこなってください。
その際、盗難届の受理番号が必要になります。
▼ 泥棒被害にあったらセキュリティの見直しを
泥棒に侵入されてしまったら、開口部の防犯性を高める必要があります。
再犯防止のために、玄関ドアや勝手口は鍵を交換したほうが安心です。
窓ガラスが侵入口になっていた場合、防犯フィルムや防犯ガラスを取り入れることも検討したほうがいいでしょう。
自宅がなぜ狙われたのか。
侵入するすきはどこにあったのか。
自宅の防犯対策を見直す契機にするべきです。
泥棒の被害にあってしまったあとは、金銭面だけではなく心理的なダメージも大きいものです。
「泥棒に入られない」ことが何より肝心。
被害にあう前に、できる限りの防犯対策を心がけてください。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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