ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > クレジットカードの番号盗用被害が急増中
契約数では1人2件以上
皆さんは、クレジットカードをお持ちでしょうか。
日本クレジット協会のまとめによると、昨年2017年末時点での契約数は2億5000万件となっています。仮に20歳以上のみを対象とした場合、1人当たり2.4件の契約をしている計算になります。
都道府県別でみると、東京都が3200万件で最も多く、次いで神奈川県、大阪府と続いています。
年間の不正被害額は236億円
2017年のクレジットカード利用総額は21兆8000億円となっており、前年に比べて9.0%増えています。このような状況下において、カードの不正使用も増えています。昨年の不正被害額は236億円に上り、ここ数年増加傾向にあります。図は、四半期ごとの被害額を示したものです。2016年は、四半期で35億円前後でしたが、2017年に入ってから60億円ほどに増加しています。
番号盗用による不正利用が8割
被害額の内訳として、偽造カードによるものと、番号盗用によるもの、その他の3つに分かれています。中でも、図中の赤の棒グラフで示した番号盗用によるものが急増しています。被害全体のうち番号盗用によるものの割合を見ると、2015年や2016年は60%前後でしたが、2017年に入ると70%を超えて80%に迫る勢いで増えています。図にはありませんが、2018年1〜3月期には80.9%と80%の壁を越えてしまっています。
利用明細は毎月チェックを
クレジットカードの情報は、どんなタイミングで盗まれるのでしょうか。最近では、店頭で決済をするタイミングで、店員がカードの表と裏の数字をこっそり写し取るという手口が報告されています。写し取られるのは、カード番号、有効期限、それとカードの裏面に書かれた「セキュリティコード」と呼ばれる数字です。皆さんもネットショッピングで、これらの数字を入力するだけで買い物をしたことがあると思います。これらの番号を盗み取られると、カード所持者に成りすまして、インターネットで簡単に商品などを購入されてしまいます。店頭でカードを使用するときは、店員が不審な行動をしていないか、カードから目を離さないようにしましょう。
また、セキュリティコードが書かれた部分に、すぐにはがすことができるシールを貼るなどの対策もおすすめです。セキュリティコードを塗りつぶすというのも手ではありますが、カード会社としてはやめて欲しいようです。さらに、毎月の利用明細には必ず目を通し、身に覚えのない品目がある場合は速やかにカード会社に連絡をしてください。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
クレジットカード不正使用被害額の推移
(日本クレジット協会の資料をもとに作成)
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