ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 侵入盗はいつまで減少が続くか
警察庁から発表された犯罪統計資料によると、2017年上半期の刑法犯認知件数は45万887件となり、前年同期比で7.7%の減少となりました。詐欺を含む知能犯は10.5%の増加となっていますが、全体では減少となっています。
今回、住宅侵入盗についての最近10年間の推移をみてみました。一貫して減少が続いていますが、住宅以外の侵入盗については前年同期比1.5%の増加となっており、2009年以来の増加です。
図は、住宅侵入盗と、住宅以外の侵入盗の対前年比の推移を示しています。縦軸のゼロより上にある場合は増加を、下にある場合は減少していることとなります。すべて1〜6月の上半期の認知件数を用いています。各年の増減はあるものの、一次近似直線をみると、マイナス側からプラス側に向かって右肩上がりの傾向にあります。
今回の2017年上半期において、住宅以外の侵入盗がプラス側に入りましたが、2009年のように一時的なものかもしれません。しかし、点線で示したように全体のトレンドを見ると、減少率が次第に少なくなっているといえそうです。近年の犯罪の傾向は、先に示しましたように詐欺の増加が目立ちます。しかし、減少が続く犯罪の中にも、減少率が小さくなっているものもあります。いずれは、増加に転じる可能性がないとは言い切れません。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
住宅侵入盗とその他侵入盗の対前年比の推移(各年上半期、警察庁)
※住宅侵入盗とは空き巣・忍込み・居空きの合計を、住宅以外の侵入盗とは店舗や事務所などへの侵入盗の合計を示す
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