ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 特殊詐欺の男性被害者が増加中
先日、2016年の特殊詐欺被害状況をまとめた統計の確定値が発表されました。前年に比べて、認知件数は増加、被害総額は減少となっています。
中でも、被害額が多いものがオレオレ詐欺と架空請求詐欺で、合わせると全体の8割を占めています。しかし、件数、被害額、どちらの詐欺も減少傾向となっています。
一方で、件数、被害額ともに増加となっているのが還付金等詐欺です。オレオレ詐欺などに比べると、被害額は少なくなっていますが、注意が必要なものの一つといえます。
被害者の性別を示す統計を見ると、特殊詐欺のタイプによって傾向が異なります。特に、女性の比率が高いのがオレオレ詐欺です。2016年は、オレオレ詐欺被害者の82.3%が女性となっています。その次に女性比率が高いのは、還付金詐欺となっています。
反対に、男性比率が高いものは、異性との交際あっせん名目詐欺で、92.3%が男性となっています。次いで、融資保証金詐欺が高くなっています。
また、ここ数年の推移をみると、上の図のように、オレオレ詐欺については女性の比率が年々増えています。ところが、女性比率が増えているのはオレオレ詐欺だけで、他の特殊詐欺はいずれも、男性比率が増える状況にあります。
特に、ギャンブル必勝法情報提供名目詐欺や融資保証金詐欺での増分が大きくなっています。特殊詐欺の被害者は女性というイメージがありますが、男性被害が多いものもありますので、男性の皆さんも気を付けていただきたいと思います。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
被害者の性別構成比の推移(オレオレ詐欺)
(警察庁の資料をもとに作成)
被害者の性別構成比の推移(ギャンブル必勝法情報提供名目詐欺)
(警察庁の資料をもとに作成)
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |