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本日、3月13日は、漁業法記念日。今の漁業法が施行された1949年3月13日にちなんでいるそうです。食を確保するために魚などの水の中の生き物を捕獲することは、農業が始まるはるか前、人類の発生と同時に行われていたと考えられます。その観点から、漁業は、今も大規模に行われている人の食糧確保手段の中でも最古のものだと言えます。
漁業とは、営利を目的として「水の中に生きる動植物」(水生生物)を得る産業のことです。漁業法は、産業としての漁業のルールを定めたものであり、漁業を行う権利である漁業権に関する取り決めなどが規定されています。
漁業権は、魚などの水生生物が生息する海などの秩序の維持と、水生生物の捕獲によって生活をしている漁業者の保護するために設定されています。日本の沿岸の多くは漁業権が設定されており、そこで勝手に魚を捕ることは、たとえ自分で食べるためでも漁業権の侵害になります。趣味や行楽で「釣り」や「潮干狩り」などを行う際にも十分な注意が必要だということです。
趣味で魚を捕る人の中には、自らの達成感を満足させるために捕るのが難しい魚を狙う人がいます。一方、プロの「漁師」は、自らの達成感を満足させるために、捕るのが難しい魚を追うことはしません。事前に「どの魚をどれくらい捕る」という見積もりを立て、自然の状況も考慮して、できるだけ効率的に多くの魚が捕れる戦略を立ててから海に向かいます。何も捕ることができなかったら、収入が途絶えるだけでなく、時間と労力、船の燃料代などのコストが無駄になるからです。
この話は泥棒にも当てはまります。泥棒という行為には多くのリスクが伴います。そのため、泥棒はコトに及ぶ前に戦略的に状況を見極めて、少しでもリスクが少なく、楽に成果につながる対象を狙って仕事に取りかかることが多いのです。
「ホームセキュリティを入れると、金目のものがあると思われてかえって危ないのでは?」という声を聞くことがありますが、ホームセキュリティのある家は、戦略的に動く泥棒にとって、決して好ましい仕事場ではありません。ホームセキュリティなどの防犯対策は、この観点からも十分に意味があるということを覚えておいていただければと思います。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文
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