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あけましておめでとうございます。本年も「データから読む」をよろしくお願いします。
年始から救急車のお世話になった方はいませんでしょうか。昨年末に発表になった「平成28年版 救急・救助の現状」によると、2015年に救急車で搬送された人は、547万8,370人で、前年比1.3%の増加となっています。内訳をみると、急病で搬送された人数が最も多く、およそ349万人となっています。また、交通事故で搬送された人数は、およそ49万人です。
図は、これらの事故の種別の搬送人数構成比を示したものです。5年前、10年前と比べ、急病の搬送者数は増加し、交通事故の搬送者数は減少しています。
搬送者の年齢を見ると、65歳以上の高齢者の割合が、2005年には44.4%となっていましたが、2015年は56.7%と増加しています。また、病気の種類でも、脳疾患や心疾患などといった急変しやすいものが多く、特にこれらの病気による搬送者は高齢者に多くなっています。これらの要因により、急病の搬送者数が増えていると考えられます。
一方で、交通事故については、10年前には90万件以上発生していた事故件数が、2016年は50万件を下回りそうな状況で、搬送者数も減少傾向となっているようです。
また、救急車が現場に到着するまでの時間も増加傾向にあり、10年前は6.5分でしたが、2015年は8.6分に、病院に収容されるまでの時間も31.1分から39.4分に延びています。
増加する急病の方がいち早く病院にたどり着けるように、救急車の適正利用を消防庁では呼び掛けています。救急車を呼ぶべきか迷ったときは、お住いの都道府県や市町村の救急相談窓口にかけてみてください。小さなお子さんの場合は「#8000」も利用できます。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
事故種別の救急搬送者数構成比の推移(消防庁)
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