ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 風邪の季節到来、感染症に注意
11月も中旬に入り、風邪の季節の足音が聞こえてきています。1888年の11月14日は、感染症を中心とした医学、生化学の研究で世界的に有名なパスツールの名を冠した研究所がフランスの首都パリに開設され、実際の研究を始めた日です。
パスツールは、微生物が各種感染症の原因になっているということを見出し、弱らせた病原微生物を人に接種する病気予防の手法を開発したことで知られます。予防接種は、その後さまざまな感染症の予防に使われるようになり、人類の福祉に大いに貢献しました。パスツール研究所は、現在も感染症研究のメッカ、最近の実績ではB型肝炎ワクチン開発やAIDSウイルスの特定などが知られています。
感染症は長い間、人々の命を脅かすものとして恐れられていました。中世のヨーロッパでは、ペストのパンデミック(大流行)によって当時の人口の1/3から2/3が命を落とし、村や町などの地域に留まらず、国家までもがその存続を脅かされたのです。
時代が移り近代にいたっても、感染症は人々の生活を脅かしています。20世紀初頭のスペイン風邪(当時の新型インフルエンザ)のパンデミックでは6億人が感染、1億人が命を落としたと言われています。当時、世界人口が20億人に満たなかったことを考えると、このパンデミックは、まさに人類の存続に大きな影響を与えかねない一大事だったことが分かります。実際、このパンデミックは、第一次世界大戦の終結を早め、歴史を変えたともいわれています。
現在は、予防接種をはじめとした、さまざまな努力によって感染症のリスクは低減していますが、依然として感染症が人類の脅威であることに変わりありません。
感染症を引き起こす病原体の正体が分かり、公衆衛生の意識が高まった現在においても、感染症は依然として人々の生活を脅かす大きなインシデントの一つです。これから冬に向かい、インフルエンザやノロウイルスなどが流行る時季となります。今年はマイコプラズマ肺炎の流行も懸念されています。手洗い、うがいなどを励行し、十分に気をつけるようにしてください。
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