ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 夏休みの宿題を超えうる研究テーマ
8月も下旬、学校の夏休みも終盤です。今頃は、溜めてしまった「夏休みの宿題」に頭を悩ませているお子さん達も多いのではないかと思います。特に「自由研究」は、機械的にこなすことができる宿題と異なり、テーマに苦労しているのではないでしょうか。例年、この時期の本コラムでは、安全・安心に関係する自由研究のテーマを提案してきていますので、参考になさってください。
さて、これまで本コラムで提案してきたテーマは、「わが家の防犯弱点診断」、「わが家の防災準備を考える」など、どちらかというと小学生向きでした。今回はややレベルを上げ、抽象度を高くした中高生向きのテーマを提案したいと思います。
各人が感じる「不安」をリストアップし、なぜ不安を感じているかという理由を考察するというテーマです。多くの「不安」には、漠然として姿が見えないがゆえに不安を感じるという側面があります。それゆえ、これまで漠然と感じていた不安の正体を明らかにすることは、それを解消するための要件となります。
昨夏のコラムで紹介した通り、物事を収集し、分類・整理することは、その対象の性質を科学的に明らかにする第一歩となります。この手法を「不安」という形を持たない対象に対して行い、その原因を特定していくことは、「安心」へと至る王道になり得ます。
「人が何を不安に思うのか」、「どうすれば安心と思うのか」を調べ上げ、そこから一般論に展開する研究は、深掘りすれば夏休みの宿題を超え、そのまま学会等で発表できるレベルの学術研究にもなり得ます。「信頼される安心を、社会へ。」セコムのコーポレートメッセージにもある「安心」、そしてその対極にある「不安」は、学術研究の対象にもなりうる深淵な概念を指し示している言葉なのです。
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