ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 徒然草にも書いてある「タイミング」の重要性
残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋となりましたが、まだまだ暑い日が続きます。しかし、気がつかないうちに秋はやって来ているようです。徒然草の155段に「世に従はん人」(世に順応しようとする人)の項があり、作者の吉田兼好は、その冒頭で「先ず、機嫌を知るべし」(変化のタイミングを知るのが重要)と述べています。
彼の「世に順応しようとする人は、まずタイミングを知るのが重要」の主張はまさにその通り、何かをするのに良い時もあっという間に過ぎ去ってしまうということです。人には、変化を好まないという本能的特質「現状維持バイアス」があります。毎日同じ道を通る、同じ店で同じ商品を買い続けるなどがこれにあたります。
この表れの一つとして、パソコンやネットワーク機器、金庫の番号などの設定を、買った時のままの初期状態で使い続ける行為があります。悪意の人間は、人のもつ「現状維持バイアス」を知っており、これを狙ってきますので十分に注意する必要があります。徒然草にあるように物事はタイミングが重要です。これらの「セキュリティのための設定」は、ぜひ買った時のタイミングで行うようにしてください。
徒然草は、その後「春が終わって夏となり、夏が終わった後で秋が来るのではない。春はすぐに夏に、夏もすぐに秋となって、秋もすぐ寒くなって...」と続いて、時の移ろいの無常を説いています。「いつやるか?今でしょ!」、現代文の先生のセリフが大本のこの流行語は、徒然草の「先ず、機嫌(タイミング)を知るべし」を、今風に「現代文」で表現している言葉なのかもしれません。
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